おにぎりは冷たいのが好き?進む若者の「冷食化」には温朝食を
「ご飯できたわよ! あったかいうちに食べちゃいなさい!」
子供の頃、母親にそう言われた経験のある人も多いと思う。それゆえか、「できたての温かい食事=おいしい」という考えが、我々の頭の中にはある。
しかし、どうも近年ではそんな価値観が揺らぎ始めているらしい。たとえば「できたての温かいおにぎりよりも、冷えたコンビニのおにぎりのほうが好き」という若者が増えているようなのだ。しらべぇ編集部はアンケートサイト「マインドソナー」で調査を試みた。
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■冷たいおにぎりのほうが好きな人は2割も?
その結果、全体の14.9%が「温かいおにぎりより、冷えたおにぎりのほうが好き」と回答。
さらに女性に限定すると、2割以上が「冷たいほうが好き」と答えた。
昭和の時代では「母の手作り」が普通だったものの、コンビニの普及以降、「冷たい食品」が当たり前になり、「冷たいおにぎり」に抵抗がない人は増えているようだ。
いや、むしろそれが「おふくろの味」になっているのだろうか…? 実際、「温めますか?」と店員に聞かれても、面倒で温めない人も多いハズ。
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■進む日本人の「冷食化」…今こそ温かい朝食を!
衛生的な問題から冷えた状態で提供されることも多い、現代の食事情。冷たい食事や飲み物を摂取することで、お腹が冷えたり、血糖値などがきちんと上昇しない、などの問題も指摘されている。
しかし、一方でそんな日本人の「冷食化」に危機感を持った人々の動きも広がり始めているという。
情報を聞きつけたしらべぇ取材班が向かった先は、渋谷ホテルユニゾの2Fにある『ロイヤルガーデンカフェ』。このカフェではホテル宿泊者向けに温かい朝食=「温朝食」を提供している。
『アメリカンブレックファスト・幸運スープ温朝食セット』(1250円)。写真右側にあるように、温かいコーンスープがついてくる。
このコーンスープ、もともとはセットには含まれていなかったが、「温かい朝食の大事さ」から、セットに加えられたそうで、宿泊者向けに朝7時~10時の間に提供されているとのこと。
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■幸運を呼ぶスープ?
一見、普通のコーンスープにも見えるが、正しくは「幸運スープ」。じつはこれ、意外と手のかかった代物らしい。
なんでも、東京赤坂にある豊川稲荷東京別院にて、新年の祈願をしてもらったトウモロコシを使用しているのだ。
「コーンスープ=幸運スープ」
なんとも単純なオヤジギャグだが、「祈願付きの食品」と聞けば、健康にも良さそうだ。
取材班が訪れたこの日、東京の最高気温は6℃。すくうごとに、スープの温もりが冷えた身体に染みていく。
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■朝食を食べるだけじゃない、「温かさ」も考えよう!
「朝食をきちんと摂ることで気分をあげ、一日の良いスタートを切れる」というのはよく聞くことだが、「食事が温かくないと、うまく体温を上げきれない」という専門家の指摘もあるとのこと。
2016年を実りある一年にしたい人は、「朝食」の温もり具合から変えてみてはいかがだろうか。
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)
『Royal Garden Café 渋谷』
住所:東京都渋谷区宇田川町 4-3ホテルユニゾ2F)
営業時間:7:00~10:30/11:00~15:00
※「幸運スープ」は1月13日から二週間限定での提供。