【いるいる】店員が暴露!家電量販店を困らす「トンデモ客」
店員は、客のことをよく見ている。記者が家電量販店に務める店員にインタビューしたところ、さまざまな客が来店していることが分かった。
店員が思う「トンデモ客」とはどんなタイプなのだろう? もしかしたら、心当たりがある人もいるかもしれない。
①お金持ち編
・冷蔵庫とテレビと洗濯機をまとめて現金購入
平日の昼下がりに現れたのは、派手なネクタイをまとったダンディな雰囲気の40代男性。彼は、最新型の大型冷蔵庫、65インチのテレビ、ドラム式洗濯機をまとめて現金で購入。総額は80万円だったそうだ。
驚くべきなのは、店の滞在時間が15分以内だったということ。超スピーディーである! このとき、店員におすすめされた商品をそのまま購入したそうだ。自分のこだわりはないのだろうか…?
こうした人には店員も「びっくり!」程度の反応であろうが、これから紹介する人たちについてはそうもいかないだろう。
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②クレーマー編
・「使用済み電池が使えなくなったから返品・返金して!」
この店舗で買った電池を使用していたら、「使えなくなったので返品・返金してほしい」とのクレームが入ったそう。電話対応した店員曰く、若い女性らしい。
不良品かと思い話を聞いていると、2〜3ヶ月間は使えていたとのこと。電池はずっと使えるものだと思っていたのだろうか…?
電池の仕組みから丁寧に教えなければいけない店員を思うと、胸が痛い。
・「長期保証でしょ?」
家電量販店ごとに用意されている「長期保証」。5年や10年の期間内で使い倒して、返品しにくるツワモノ客もいるらしい。
それは、ホコリだらけの掃除機や、臭いがキツいの炊飯器など。長期保証の決まりゆえ、店員は笑顔で返品に応じなければいけない。
・「水につけたら壊れてしまった」
スマートウォッチを購入した男性が「水につけたら壊れてしまった。交換してほしい」と来店。「防水という説明がなかったぞ!」と怒鳴り、最終的には「スマートウォッチなんか売るな!」と大騒ぎ。
クレーマーには、何から何まで説明が必要だということなのだろうか?
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③賢い買い物編
・「とにかく安くして!」
他社のチラシやネット通販のページを印刷して持ってくる人は珍しくないらしい。それに加えて、「価格交渉をしたいので店長を呼べ」という客や、「現金値引きが無理ならポイントをくれ」と交渉する客も存在する。
取材した店員によると、対応した客で一番長かった交渉は3時間半とのことだ。 賢いといえば聞こえはいいが、恥ずかしくならないのだろうか…。
・マッサージチェアの名物おじいちゃん
マッサージチェアを占領するおじいちゃん客もいる。開店と同時に座り、昼食に出たと思いきや午後にまた戻ってくる。熟睡した後、ソロソロと帰っていく名物客だそう。そんなに気持ちいいなら買ってしまえばいいのに…。
家電量販店をはじめ接客業には、面白くもあるが時には非常に迷惑な「トンデモ客」がつきものなのだ。
(取材・文/しらべぇ編集部・後藤あい)