自称“エリート無職”のダメ人間が社会人をバカにする『社畜言葉遊び』10選
日々忙しく働く、日本の社会人たち。昨今では、「社畜」という言葉もすっかり定着している。そんななか、汗水たらして働く社畜の方々に対して酷い言葉を向ける人間と出会った。自称“エリート無職”のニー太郎さん(30代・仮名)だ。親が死ぬまで生活は安泰と豪語する彼いわく、「低賃金で働く社畜は負け組。働かず生活できる者こそが真の勝者」だという。(何を言っているのかはよく分からない…)
そんな“勝者”のエリート無職たちのあいだで流行しているのが、「社畜言葉遊び」だという。これは、上流の無職しか使うことができない社畜を比喩する表現だそうだ。そんな社畜言葉遊びの例を教えてくれた(?)ので、紹介したいと思う。
【社畜言葉遊び10選】
■エイリアンの繭(まゆ)
家に帰れないほどの長時間労働を強いられる社畜が、カプセルホテルに泊まる様子。
■賽の河原
いつ終わるか分からない流れ作業を、いま何時かも分からぬまま延々と続ける作業員のこと。
■聖者の行進
過酷な労働を強いられても文句を言わず、働く聖なる人たちが行列する様子。おもに通勤ラッシュ時のオフィス街でよく見られる光景。
■社畜輸送車
中国の家畜輸送車のように、社畜がキツキツに詰められた満員電車のこと。
■テルマエ・ロマエ
社畜たちが平日の疲れを癒すためにスーパー銭湯で温浴をする様子。
■グラディエイター
いつ死ぬか分からないコロッセウムの剣闘士のように、いつクビになるのかわからない環境で労働に励む人のこと。
■モーゼ
社畜輸送車から出てくる社畜たちが乗り換えをするため、モーゼが海を割ったように一斉に二手に分かれる様子。東京駅で中央線の社畜輸送車から降りた社畜たちが山手線内回りと外回りに分かれる際によく見られる光景。
■古代ローマ
役員や役職付のために低い賃金で働く家来のような社畜の割合が50%以上いる企業のこと。
■スパルタクスの反乱
奇跡的に出たカリスマ性のある社畜により多くの普通の社畜が立ち上がり、会社にストライキを起こすこと。しかし明確な着地点を考えていないため、折り合いがつかず徒労に終わることが多い。
というのが、社畜言葉遊びの例だそうだ。しかし、こんなくだらない遊びをしている無職の人たちよりも、働いている人のほうがよほど尊い存在であることは言うまでもない。ニー太郎さんの安泰が崩れることを願うばかりだ。
(文/しらべぇ編集部・雨間ゆうすけ)