イケメンほど漫画で泣かない!?漫画で泣いたことのない人、4人に1人以上いた!
ある時期から、映画や小説などのコンテンツが「泣ける」ことがそのコンテンツの「売り」として価値を持つようになりました。
「めっちゃ泣けました!」
「感動です!」
「もう一回見たくなりました!」
「この夏、最大の感動を!」
このように、試写会に参加した観客が感想を述べるテレビCMを見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
観客の感想コメントを見れば明らかなように、感動の証明としてしばしば使われるのが涙です。友人と話していて「○○(漫画作品)の最新刊読んだ?めっちゃ泣けるよ!今度貸してあげるよ!」「なにか泣ける漫画ない?」と言われたことのある人も少なくないのではないでしょうか。このようなセリフは、まるで「どこか美味しいお店ない?」と尋ねるのと同じような調子でしばしば口にされますよね。
涙を求めて彷徨う現代人は、まるで感情という水分が枯渇した砂漠で涙というオアシスを求めているようにすら思えます。しかしながら、これだけ「泣ける」漫画が世に溢れているにもかかわらず、漫画で一滴も涙を流したことがないという人が一定数存在するのです。果たしてコンテンツが悪いのか、涙を流せない本人が悪いのか、そこまでは定かではありませんが、以下の調査結果をご覧ください。
【質問】
漫画を読んで泣いたことはありますか?
泣いたことがない:27.6%
泣いたことがある:72.4%
泣いたことがない人は4人に1人以上はいるようです。「泣いたことがない」と回答した人からは、「『絶対泣くから!』と言われて読んだ漫画で泣かなかった旨を伝えたら、非情だと言われた。それはおかしい」、「別に涙を流したことはあるが、今まで出会った漫画で泣けなかっただけ」、「泣かないと『おかしい、感情がない』と言われるとイラッとくる」など、涙を流すことへの社会的圧力に対する怒りの声が目立ちました。
「泣けない人」「泣かない人」になにか傾向はあるのでしょうか。この結果をさらに深く探るべく、今回の調査を回答者が自らの容姿を端麗と答えるか否かによって結果を見比べてみることにしました。その結果が以下のものです。
【質問】
漫画を読んで泣いたことがないと答えた人の割合
容姿端麗である:39.1%
容姿端麗でない:23.8%
自らを「容姿端麗である」と答えた人のほうが漫画で泣いたことのない人が多いようです。この結果をうけて、「イケメン・美人ほど漫画で泣かない!」という安易な結論を出すことはできませんが、それなりにいくつかの仮説を導き出すことはできそうです。
たとえば、イケメンは漫画に没頭する時間が少なかったり、そもそも泣ける漫画に接触していないことが考えられます。「イケメンだから漫画で泣かない」とは決して言えませんが、「イケメンには泣ける漫画の話をしてもあまり大きなリアクションはもらえない」とは言えそうです。
今回の「漫画で泣けるかどうか問題」については、さらに深く調査する必要がありそうです。今後は、泣ける漫画を誰かに紹介するだけではなく、「人はなぜ漫画を読んで泣いたことを他人に言いたくなってしまうのか」といった根源的な行動を探ることも含めて調査を進めて参ります。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2014年10月17日(金)~10月21日(火)
対象:全国20代~60代の男女1500名
(文/しらべぇ編集部)