戦国時代vs幕末…歴女が支持したのはどっち?
NHKの大河ドラマは、基本的には「戦国」と「幕末」の1年交代である。今年の大河は『真田丸』、戦国時代が舞台の作品だ。そして去年は幕末を取り扱った『花燃ゆ』だった。
視聴者の感覚では、日本史の山場は、やはり戦国時代か幕末なのようだ。現に我が国の文化やアイデンティティーの大部分は、このふたつの時期に形成されたと言っても過言ではない。
ではここで、日本人にこう問うてみようではないか。『戦国時代と幕末、あなたはどちらが好きですか? 』と。
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■幕末の圧勝、7割に迫る
戦国時代は、作家の井沢元彦氏の言葉を借りれば「非日本的な時代」。一方で幕末は、列島に住む人々が「地域人から日本人へ」という流れを経た区分である。
現代日本人は、どうやら幕末をより好んでいるらしい。今回の調査では、66.9%の人が「戦国より幕末が好き」と答えた。
性別ごとに見ると、男性の場合、幕末を支持した人が61.5%なのに対し、女性のそれは72.4%。「女性の幕末好き」は以前から言われていることだが、今回の調査でも証明されたようだ。
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■中年男性は戦国時代が好き?
一方、性年代別に見た調査結果も非常に興味深い。
40代女性の統計は、「幕末が好き」が72.4%だった。だが同じ40代でも、男性のそれは5割強に過ぎない。残りの4割は「戦国が好き」と答えた。戦国乱世、群雄割拠の世界は中年に差しかかった男性の心を捉えるのだろうか。
だが全体的に見れば、日本のどの地域でも「戦国より幕末」という声が強かった。幕末、すなわちペリー来航から戊辰戦争までの15年間は、現代日本人が学ぶべきエッセンス凝縮されている。
同時に他の時代区分にはない独特の魅力があり、そのため今回のデータはむしろ「当然」と言えるものかもしれない。
(文・取材/しらべぇ編集部・澤田真一)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年1月20日~2016年1月24日
対象:全国20代~60代の男女1340名