「ヨメネェヨ!」外国人に地図記号を読んでもらったら…
どうも、地図地理芸人の火災報知器小林です。みなさん、「地図記号」はご存知ですよね? 先日、国土地理院がその地図記号を外国人観光客に向けて新しく改訂することを発表したのです。
実際、地図記号というのは少々強引に簡略化・記号化されているので、私たち日本人でも「何で?」というのがあったりします。
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■知ってる? この地図記号の由来
たとえば、このみんなが知っているおなじみの郵便局の地図記号。その昔、郵便局を管轄していた逓信省(ていしんしょう)の頭文字「テ」を記号化して地図記号にしたとされています。
いやいや、今の人にはなかなかこれ伝わらないでしょ。せめて手紙の「テ」か、郵便ポストを記号化したものとかならわかるんですけどね。
本記事では、国土地理院が実際に外国人に「どうしてわかりづらいと思ったの?」と尋ねたアンケートを中心に、新しくなる予定の地図記号を紹介したいと思います。
これはホテルの記号です。日本人にはおなじみの記号ですが、外国の人にはどう見えるのでしょうか?
「病院(HospitalのH)だと思ってしまう」
「ドイツではバス停を意味します」
「ヘリポートだと思いました」
「『…zzz』」をつけた方がいい」
いやいや、中々言われちゃうね。ヘリポートは言われてみれば確かに。でも、「zzz」をつけるくらいなら潔く「HOTEL」でいいだろ! と思ってしまう。
これは交番の記号ですが、さすがにわかりづらい! ということで変えようとなりました。これの外国の人の意見はというと…
・全くわからない
・進入禁止にしか見えない
・Police(ポリス)と文字表示してほしい
・拳銃のイラストにしてほしい
そりゃ全くわからないよね。警棒を2本重ねたのを記号化したんだから。でも単にPoliceと書いちゃ、もう記号じゃないでしょ。
拳銃のイラストだと、警察なのか危険地帯なのか銃ショップなのかどうなの? ってなっちゃうよ。
これは温泉の記号で、個人的には誰が見てもわかりやすいと思っていたのですが、
・コーヒーに見える
・うどんに見える
・ラーメンに見える
・切手みたいだ
・人が入っているべきだ!
ラーメンに見えるのかい! それ言い出したら麺類ならなんにでも見えてしまうじゃないか。そして切手には絶対見えないよ!
これからオリンピックに向けて地図記号も変わっていこうとしてます。ここに挙げたのは、まだ提案途中の記号なので、どんな記号になるか楽しみですね!
(文/小林知之・火災報知器)