「昔はいい時代」っていつの頃?調査により「昔」が判明!
「昔はいい時代だった」
そう大人たちが口にするのを聞いたことがある人も多いはず。だが、それはいつの時代になっても耳にするフレーズだ。
だとすれば、人はある程度歳をとると過去を美化する心理が働くのだろうか。それとも、美化されやすい特定の年代があるのか。
あるいは、「昔」とは高度成長期やバブル期のような、ある特定の時代のことを指しているのだろうか。しらべぇ編集部では、「昔はいい時代だった」の「昔」とはいつのことなのかを、調査により探っていくことに。
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■歳をとるほど昔を想う…
全国の20代〜60代の男女1331名を対象に「昔はいい時代だったか」を尋ねてみると、全体では7割の人がそのように思っているとわかった。
また年代別で見ると、年代が上がるにつれて該当者が増える傾向に。
年齢とともに、過去の比較できる年代が増えるからだろうと考えられる。
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■歳をとるほど古い時代を想う…
次に、「昔はいい時代だった」と答えた各世代で「何年前がよかったと感じているのか」を調べてみると、以下のようになった。
年齢が上がるほど、より古い時代をよかったと感じているようだ。また30代は、10年前と20年前がほぼ同数存在する。だんだん答えに近づいてきただろうか。
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■「いい時代だった」と感じられやすい年代が判明!
上記のデータから、各世代が一番よかったと思う年代はどこか、そしてそれは西暦で言うと何年代のことを指しているのかを計算してみた。
【「昔はいい時代だった」と感じる一番多い年代(世代別)】
・20代:10代の頃/2000年代
・30代:10代の頃(20代の頃もほぼ同数)/1990年代(2000年代もほぼ同数)
・40代:20代の頃/1990年代
・50代:20代の頃/1980年代
・60代以上:20代の頃/1970年代
20代の頃をよかったと感じる人が一番多いという結果に! また西暦で見ても、特定の時代には固まっていない。高度成長期にもバブル期にもかたよっていないようだ。
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■「いい時代」ではなく「いい年代」
「昔はいい時代だった」と言う人の「昔」とは、20代の頃を差すことが一番多かった。それは、20代は就職、転居、車の購入、結婚、出産など人生のイベントが目白押しなことから、そう感じられているのかもしれない。
人が感じていたのは、「いい時代」というより「いい年代」であると言えるのか。また、多くの人が「昔はいい時代だった」と思う一方、「いい時代になったなあ」という言葉も耳にしたことがあるはず。
インフラ、社会制度、テクノロジー、エンターテインメントなど、明らかに発展している。つまるところ私たちは、「いい年代を経験し、いい時代を生きている」と言えるのではないだろうか。
(文/しらべぇ編集部・浅上えっそ)
【調査概要】 方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2015年1月22日~2015年1月24日
対象:全国20代~60代の男女1331名