【感動レポ】モー娘。卒業 LIVE中倒れ込んだ道重さゆみが後輩に見せたかった場面
11月26日、女性アイドルグループ「モーニング娘。’14」の全国ツアーの最終公演が横浜アリーナで行われ、リーダーの道重さゆみがこの日をもって卒業した。“道重さゆみ卒業公演”となった同公演は、ハプニングも含んだ感動的なステージとなった。
道重さゆみは、モーニング娘。第6期メンバーのひとり。他の同期メンバーには、既に卒業した亀井絵里、田中れいながいる。2003年の1月19日にメンバーとなって以来、約12年ものあいだ、第一線のアイドルとして駆け抜けたのだ。今回のライブのなかでも特に盛り上がった1曲「シャボン玉」は、彼女のCDデビューとなった曲である。
彼女のイメージカラーであるピンクのペンライトやサイリウムが会場を埋め尽くした今回の公演。彼女のバースデーイベントで作られる「道重一筋」や「結局道重」などの文字が大きく書かれた独特のピンク色のTシャツを着ているファンも多くみられ、会場はまさにピンク一色となっていた。
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しかし、会場に来ていたファンで、道重のステージ上での動きに異変があることに気づいた人も少なくないだろう。実はこの日、彼女は足を痛めながらライブステージに立っていた。ライブ終盤、各メンバーがそれぞれメッセージを送る場面では、彼女は思わずその場に倒れ込んだ。落とされる会場の照明、駆け寄るスタッフたち。そんななか、他のメンバーたちがファンに向かって一緒に「さゆみコール」をするシーンは、“道重推し”ならずとも心打たれる感動的な場面だっただろう。
オーディションの時に歌い、その独特な歌唱が伝説となっている、ファンのあいだでは「さゆーじあ」と呼ばれるメロン記念日の『赤いフリージア』。アンコール後に登場した道重は、歩くのもままならない状態でありながら、大きなドレスを身にまとい、堂々と歌い上げていた。彼女の成長した姿を垣間見た瞬間だ。
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4329日という在籍期間は、モーニング娘。のメンバーとしては歴代最長の在籍期間。現在は9期以降のメンバーしかいない。その在籍期間がどれほど長かったのかが伺える。
ライブ中盤では、初代リーダーの中澤裕子、道重が務めたハロプロのリーダーを継いだ「℃‐ute」の矢島舞美、そして同期の田中れいなもステージに登場し、8代目リーダーであった道重に祝辞を寄せる場面も。
また、モーニング娘。’14が出演中の「J‐MELO」の原田プロデューサーは、「素顔はとてもシャイで、礼儀正しく、生真面目。リーダーになってからは、本当に見事にしっかりした。今日のライブはその集大成とも言えるステキなライブでした」と語っていた。
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AKB48の小嶋陽菜や市川美織、SCANDALのMAMI、坂口杏里、グラビアイドルの古崎瞳や塚本舞など、現役アイドルや芸能人にもファンが多く存在する道重。多くの人に愛された彼女の卒業を受け、譜久村聖(ふくむら・みずき)を新リーダーに、この度加入した4人の新メンバーを含めて13人での新体制となり、来年「モーニング娘。’15」がスタートする。
「後輩たちに見せたい景色があると言ってきたのは、この景色だった」と、最後のファンへのメッセージで語っていた道重。「私の知らなかったような、もっともっと大きな景色を(後輩たち)みんなには見てほしい」と道重が語るように、新体制となった彼女たちのさらなる活躍に期待がかかる。
(文/しらべぇ編集部・常時系)