厳しいノルマで解雇も…赤羽出身アイドル「Nゼロ」に迫る
2015年に放映された『山田孝之の東京都北区赤羽』(テレビ東京)でも人気を博して、いまや住みたい街ランキングにも入る「赤羽」。
ここ赤羽にはご当地アイドルがいるのだが、ご存知だろうか? その名も「Nゼロ」だ。
資金ゼロ、稽古場なし、衣装なし、専用劇場なしの「ないないアイドル」だが本気で紅白出場を目指しており、赤羽にゆかりのあるガッツ石松さんが応援団長を担当している。
しらべぇ取材班は、タワーレコードグランツリー武蔵小杉店でのインストアイベント終了後、Nゼロメンバーの素顔に迫るべく取材を試みた。
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■Nゼロになった理由をメンバーに直撃!
Q.数あるアイドルグループの中で、「Nゼロ」になった理由は?
依莉:「ファンと恋愛、結婚できる元ハップニングガールズ(仮)のメンバーなんですが、グループが縮小してきたため、同事務所のNゼロのオーディションを受けました」
ももか:「27歳でアイドルになったんですが、年齢的にあまりオーディション受けるところがなくてNゼロを受けました」
美祐:「埼玉県出身のため赤羽が近かったからです」
このほか、「姉妹で群馬からオーディションを受けにきて自分だけ合格した」「アイドルに憧れて、何回もNゼロオーディションを受け続けた」「目標のメンバーがいたから」というメンバーも。
赤羽出身というだけあって、彼女たちは赤羽に思い入れが強い。「街をもっと盛り上げたい」「OK横丁や赤羽会館でイベントをやりたい」と、具体的に考えているそうだ。
また、赤羽は東京にあるが埼玉に思われることも多いようで、知名度を上げるためにも貢献したいと語っていた。
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■厳しいノルマで過去に解雇も…
Q.営業マンよりも厳しいノルマだそうですが、「売上至上主義」という面で大変だと思うことは?
亜美:「1年に1回、1日で10万円を稼がないとリストラというときがあります。一度、9万9千円で解雇されたことがあり、その後またオーディションを受けなおしてこの場にいます」
Q.そんな状況になったときは、メンバーのみなさんはどんな感じなのでしょう?
美咲:「順位を抜いたときは嬉しいし、抜かれたときは悔しいです。でも、そんな顔をメンバーの前では見せないようにしていますね」
1分トーク券(1000円)、おさんぽ券(5000円)、サインチケット(1000円)などを販売し、その売上によりメンバーの立ち位置も変わるとか。メンバー同士の熾烈な戦いが、「Nゼロ」にはある。
Q.最後に、紅白出場以外でも今後の目標を一言お願いします。
美祐:「アニメが好きなので、オープニングテーマを歌いたいです。『美男高校地球防衛部LOVE! LOVE!』が好きなので、主題歌が歌えれば最高!」
亜美:「アイドルが好きなので、アイドル会を主催したい」
こうした具体的な目標を持っているメンバーもいるが、「お嫁さんになりたい」と女の子の夢を叶えたいという回答もあった。
たとえ営業ノルマが厳しくても、それぞれの夢を叶えるために彼女たちは日々頑張っている。現在は秋葉原・幕張・三軒茶屋での活動が多いが、今後さらに赤羽に貢献したいと熱く語ってくれた。
(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季)