元恋人に未練で「ストーカー」を… 加害者になる人の特徴
最悪の事態にならないためにも、ストーキング事案の対策は今後もっと強化されなければいけないものだ。
ストーカーによる事件は日々絶えず報道され、殺人事件にまで発展してしまうなど凄惨なものも多い。しらべぇでは、「元交際相手」に対象を絞り、実際にストーカーをしたことがある人の割合を調査してみた。
■元恋人にストーカー経験…男性4.8%、女性3.0%
全国の20代〜60代の過去に恋人がいたことのある男女974名を対象にした調査では、男女別で以下のような結果に。
自覚がない、あるいは言いたくない経験者がいることを考えると、もう少し割合は高くなる可能性もあるだろうが、わずかながら男性にストーカー経験が多いようである。
性年代別で見ると20代の男性の約7%が最多であり、若い世代では他の世代よりも恋愛関係のもつれで起こっている可能性もないとは言えなそうだ。
2013年に起こった「三鷹市女子高生ストーカー殺人事件」を思い起こしてみると、被害者の女子高生を殺したのは当時21歳の元交際相手の男だった。報道によると、復縁を拒絶し続けた被害者に執拗につきまとっていたという。その拒絶が、加害者に殺意を芽生えさせたようだ。
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■ストーカーになりやすい人の特徴
NPO法人ヒューマニティの理事長で、ストーキング問題のカウンセラーでもある小早川明子氏が指摘する「ストーカーになりやすい人の特徴」には、以下のようなものがある。
①確固たる心理的動機があり、正当性も妄想的に信じ込んでいる。
②相手を一方的に追いつめ、迷惑をかけて苦しめていることを自覚しながらも、相手に好意を持たれている望みをかけている。
③その望みが絶たれた時、心のバランスは憎しみに反転し、自殺または相手を殺害することもある。