IQ160の超天才に聞いた「日本の学校教育でおかしいところ」6選
頭の良さを示す指標のひとつIQ。多くの人が80~120に入る中、160という数値をたたき出した男性(28歳)に、しらべぇ取材班は先日インタビューを行った。
IQが高すぎるゆえに起こる天才特有の悩みは、なにも上記だけではないそうだ。たとえば、日本の学校教育にも、K氏は大いに不満を感じていたらしい。
■IQ160が語る「学校教育でおかしいところ」6選
①教科書に書いてあるのに板書をノートに写す必要がある
「教科書は出版社が力を注いで、わかりやすく、理解しやすいように作ったものですよね? その内容をそっくりそのまま黒板に板書し、ノートに写す…普通に考えて、汚く、わかりにくくなりませんか?
ノートをとることで暗記できるわけでもないし、とったけどそれっきり、ということもあるでしょう。時間のムダだと思うことも多かったです」
②静かに自習することを強制される
「先生が休むと自習になることがありますが、ここで静かに勉強することを強制されるのはおかしいと思います。なぜなら、暗記や勉強には音読が効果的だから。
視覚と聴覚を一緒に使うことで暗記の効率は全然違うのに、『なんとなく真面目に勉強しているように見える』というだけで沈黙を強制するのはおかしい」
③教師に知的好奇心を感じない
「高校までは『子供が好き』『教えるのが好き』という理由で教師になる人が多いんだと思います。ですが、学問の奥深さはそんなことでは伝わりません。
暗記ばかりの世界史の授業なんかより、NHKの『映像の世紀』を見せたほうがよっぽど学びがあるのではと思います。もっと、学ぶ楽しさを感じさせてください。そうすれば、おのずと進学実績もついてきますから」
④授業のスピードが遅いので他の科目の内職をしていると怒られる
「通常、授業は平均的な生徒のレベルに合わせて行われます。そうなると、IQの高いギフテッドにとってはスピードが遅く、非常に暇です。時間もムダですので、他の教科の自習を平行して行っていると、なぜか教師に怒られます。
『ちゃんと授業を聞け!』と言いますけど、聞いた上で自習しているんですけどね」
⑤世界史の授業の時に関連書籍として『罪と罰』を読んでいると怒られる
「授業中は教科書と参考書以外の本を机の上に置いてあると注意されることがりますが、以前世界史の授業でドストエフスキーの『罪と罰』、塩野七生の『ローマ人の物語』を片手に授業を聞いていたら、なぜか没収されました。
いやいや、どう考えても関連書籍でしょ? 教科書や参考書だけが勉強道具なんでしょうかと私は聞きたい」
⑥飛び級で大学に入ることができない
「これはまあ普通の疑問ですが、なぜ高校2年生で大学に入れないのか。日本人は本当になんでも足並みをそろえようとしますが、甲子園球児も高校1年生で出場しているんだし、大学受験もそれでいいのではと思います」
高いIQを誇る人の考えゆえに、すぐには共感できそうにないものも多い。しかし、彼の発言は「大事なのは体裁ではなく、実際にどんな学びを得ているか?」という点では一貫しているとも言える。
日本では優秀な生徒に対するフォローが欧米の先進国に比べて薄いと指摘されているが、今後改善されていくのだろうか?
(取材・文/しらべえ編集部・岡本拓)