梅毒患者が急増中! 感染から3ヶ月でどうなるのか医師が解説
梅毒患者は、どんどん増え続けています。
■梅毒の症状は変化する
「梅毒」は、梅毒トレポネーマという細菌による感染症。無治療で放っておくと、時期によっていろいろな症状がみられます。
具体的には3週間ほどの潜伏期を経て、感染部位(陰部や口など)にしこりができます。周囲のリンパ節がはれることもありますが、これらは自然に消えます。
感染から約3ヶ月で菌は全身へ運ばれ、皮膚にさまざまな発疹がみられるように。発疹は、数カ月おきに出現と消退を繰り返す場合があります。ここまでが、早期の梅毒。
感染に気づかず数年放置すると、3分の1が晩期へ移行していきます。ゴム腫という腫瘤が皮下や骨などにでき、最終的には大動脈や脳・脊髄が侵されるのです。
梅毒の厄介な点は、「潜伏梅毒」と呼ばれる無症状期間がちらほらあり、治ったように錯覚してしまうこと。
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■梅毒になったらペニシリン
梅毒には、ペニシリンという抗生物質が有効です。国立感染症研究所によると、ペニシリン耐性菌はまだ存在しないので、診断さえすれば治療は難しくありません。
予防はほかの性感染症と同じで、不特定多数との性交渉を避けることと、コンドームを使用すること。なぜ近年梅毒が盛り返してきているかは、まだはっきりと分かっていないのです。
まずはセーフセックスですが、不幸にして感染したときに梅毒をうたがえるよう、知識を備えておきましょう。
(文/しらべぇ編集部・青木マダガスカル)
対象:全国20代~60代の男女1353名(有効回答数)