1画違うとこんなに違う!「ゆとり世代」を表す新語をここに提唱する
もうすぐ祖母が88才の誕生日を迎える俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。おめでとう、ばあちゃん。いつまでも元気でいて下さい。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、さまざまな「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■年齢と漢字の深い関係
さて、この88才の誕生日、「米寿(ベイジュ)のお祝い」と言いますが、これは漢字の「八十八」3文字を組み合わせて「米」という1字に見立てたから。
77才のお祝い「喜寿」は、「七」という漢字を、「木」を「森」にするように3つ重ねて1文字にすると「喜」の草書体になるのですが、この「七」が3つ並んでいる様子が「七十七」に見えることから「喜寿」という様になったそうです。
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■いちばん最初に考えた人は偉大…
筆者が、とくに洒落が利いていると思うのが、99才のお祝い「白寿」。
今まではなんとなく漢字の見た目を組み合わせて、似た字を充てて祝っていたのに、99才で突然、100才から1才少ないから漢字も「百」から1画引いて「白」を充てるなんて、まるで一休さん。
今では当たり前のように使われていますが、初めに思いついた人は、ものすごく柔軟な思考を持ったパイオニア的精神の人物だったと考えられます。
この想像上の人物に嫉妬心を覚えた筆者は、1画引くと意味が変わる漢字を使ってなにか面白いことが出来ないか妄想してみました。
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■ここに新しい言葉を提唱する
被検体は「幼い(おさない)」と「幻(まぼろし)」。 幼と幻は編が同じで旁(つくり)が別々というだけなんですが、これではパイオニアにはなれません。
幼い、つまり幼児よりもひとつ足りない「なにか」のことを文字って「幻」を充てて初めてお洒落。
たとえば、大人になりきれない人物、いわゆるアダルトチルドレンのことを「幻い」と書いて「まぼい」とか呼ぶのはどうでしょうか? ゆとり世代を「幻代人(ゲンダイジン)」とか?
うむ、まだまだ「白寿」のお洒落さには修行が足りないよう。
ちなみに「鳥(トリ)」と「烏(カラス)」は、全身真っ黒で、目玉が見えないからトリから目玉の分だけ1画引いてカラス、だそうです。
これ考えた人もお洒落! 筆者も88才になる頃までには、お洒落ワードのパイオニアになっていたいものです。
(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)