しつこい営業をしていたイケイケSEO業者 現在は迷走中?

2016/07/01 18:00


社員
©ぱくたそ

仕事でWebサイトに何かしら関わっている方であれば、「SEO(Search Engine Optimization)」を知っているだろう。これはWebサイトをGoogleなどの検索エンジンに最適化することで、露出を増やす一種のマーケティングの手法である。

ビジネスの中では比較的参入障壁が低いと言われ、営業力で勝負する会社も多い。そのため強引な手口で契約することもあり、言われるがままに契約をして顧客側が打撃を受けたこともあるようだ。

だがそういった業者は、2011年頃にあった検索エンジンのアップデートにより、SEO手法が難しくなったため倒産やシフトチェンジが相次いだのである。

しらべぇ取材班は過去にSEO会社の被害にあった担当者から、その実態について話を聞くことができた。



■SEO事業の縮小で迷走中

「以前は、SEO業者から毎日5件程度はしつこく電話がありましたね。どこも『弊社は絶対に上がる』というだけで違いがまったくわからない。


ただSEO対策は必要であろうと考えていたため、熱心に連絡をくれた業者に依頼することに。しかしながら契約後は連絡がなくなり、問い合わせをしても担当がころころ変わる。どうも営業マンが会社に定着しなかったようですね。月額10万支払っているのに、成果もでないし契約満了を持って解約をしました。


後で聞いた話ではトラブルも多かったようで、SEO事業は縮小。中国やインドが今後市場として開けると聞いたらそちらに飛びつき、人材紹介業が稼げると聞いたら新規事業を始めたりと迷走しているようです」(30代男性)


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■効果が上がらず解約連絡したらすでにドロン

「外部リンクをひたすら販売する営業ありましたよね。これで結構やられてしまいました。


契約から2ヶ月が経過しても効果が上がらず、クレームを言っても『アルゴリズムの変動があったので、しばしお待ちください』という一点張り。その後、『外部リンクはSEO対策では効果がなくなる』というネットニュースがありました。


そのためリンクを外してもらおうと連絡したら、すでに倒産で行方不明。リンクを外すために別業者に依頼して、また費用がかかるという負のスパイラルに陥ってしまいました」(40代男性)


Webの世界は浮き沈みが激しく競合も多い。依頼していた業者が既になくなっていて、音信不通になってしまったケースもあるようだ。そして今では、違う事業を始めているというケースも少なくないという。

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(取材・文/しらべぇ編集部・松岡佑季

倒産
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