「柔道って難しい!」女性がまったく理解してないことが判明
連日熱戦が展開されているオリンピックの柔道競技。男子の大野将平・ベイカー茉秋、女子では田知本遥が金メダルを獲得するなど、メダルラッシュに沸いている。
柔道は相手から投げるなどして「一本」を奪ったものが勝利する単純な格闘技だったが、最近は毎年のように細かいルール変更が行われ、なにがなんだかわからないという人も多い。
とくに今回のオリンピックは2014年のルール改正後初のオリンピックだけに、戸惑っている人もいるようだ。
■女性はまったくルールを理解していない
柔道のルールが理解できていない人は一体どのくらいいるのだろうか。そこでしらべぇ編集部では全国の男女に「柔道のルールがよくわからない」かどうか聞いてみた。
結果、男女での認識に大きなが差が生じていることが判明。男性は「わからない」と答えた人が3割から4割であるのに対し、女性は6割から7割に上昇する。
男性は学生時代に体育の授業で柔道を学んでいるのが大きいと思われるが、ここまで差がでるのは意外だ。
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■国際柔道のルールには批判も多い
柔道が国際化されたため、日本が生みだした講道館柔道とは違うものになったとの批判がある。とくにオリンピックでは審判からの指導の数を競うところがあり、無駄な時間を稼ぐ行為なども散見され、「つまらない」との声が。
ポイント取ったらあとはまともに組まず逃げまわるだけ。はぁーつまらん、柔道はいつからここまでつまらない競技になったか。柔道なんか1本取るか取られるかでいいだろ。なんで3分間逃げまわるだけの競技を観なきゃいけないのか
— クレメンティア (@hougyoku1835) August 6, 2016
美しい柔道を取り戻すべく国際柔道連盟理事の上村春樹氏や山下泰裕氏が尽力しているが、思うようにはいかない状況。
2014年のルール改正は「一本に重きをおく」ためとされたが、オリンピックをみるかぎりその目的は果たせておらず、相変わらず指導ポイントの奪いあいになっている感は否めない。
https://twitter.com/ao10hbk/status/761942070852411392
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■柔道経験者に意見を聞いてみた
柔道経験者に国際柔道のルールについて意見を聞いてみた。
「国際柔道はもう別物ですね。日本は『一本をとって勝たなければ意味がない』という精神がありますが、国際大会は『勝ってナンボ』ですから、なんでもやってくる。
ただオリンピックでメダルをとるなら、北京オリンピックで金メダルをとった石井慧のように勝ちにこだわったなりふりかまわない「judo」をするしかない。日本古来の柔道ルールに戻してほしいですが、国際柔道連盟がルーツ国の日本を邪険にしている現状では無理だと思います。
個人的には柔道は武道であり競技ではないし、日本の精神を忘れてほしくないので、メダルがとれなくても今のスタイルを変えないでほしい」
武道精神か勝利優先か。オリンピック柔道のルールには、様々な思惑が詰まっているようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年7月22日~2016年7月25日
対象:全国20代~60代の男女1376名(有効回答数)