ゴミ屋敷の多い地域が判明!なんと公務員までが…
「ゴミ屋敷」という言葉が、身近になってしまって久しい。奇怪な屋敷と化したものは、表に出た現象にすぎない。その裏には心理的な原因があると言われている。
「匂い」「病原菌の温床」「崩壊・火災リスク」がある本物のゴミ屋敷。一方、部屋が片づけられないでゴミ屋敷のようになっている人も。
しらべぇ編集部では、その双方の関連性について調査分析してみた。
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■「町内にゴミ屋敷」ありは1割以下
全国20代~60代の男女1358名に調査したところ、幸いにも身近にゴミ屋敷が実在するとの回答は8.6%。少なくはない数字だ。
さらに「自宅はどちらかと言えばゴミ屋敷」という人も調査した。この2つの結果を並べてみると、ある関連性が出てきたのだ。
「町内のゴミ屋敷の状況」と「自宅のゴミ屋敷評価」は、それぞれ別に行われた調査。それでも地域別に集計すると、近畿を除いてほぼ同じ回答順になるのだ。
四国が双方の回答率でトップ、それに関東が続く。低い地域は北海道・東北と九州・沖縄。
回答率の高い地域は、ゴミ屋敷を作ってしまう人がやや多いと言えそう。関東や近畿などは人家の密度が高いので、ゴミ屋敷が目立つとも解釈できる。
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■職業別に集計して驚き!
「自宅はゴミ屋敷」の回答を職業別に集計したところ、なんとゴミ屋敷問題を解決すべき職務の人が、みずからゴミ屋敷を作っているということが判明。
ゴミ屋敷の住人に指導する立場の人がゴミ屋敷の主とは…。片づきそうで片づかない問題である根本要因が、そのあたりに隠れているのかもしれない。
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■心理的な充足感の不足が原因か?
ゴミ屋敷のゴミの山は、他人を遠ざけるための城壁だと言われている。なんらかの原因で近隣住人とのコミュニケーションを断つために、ゴミを集めはじめるのだ。
「自宅はゴミ屋敷」という人は、仕事の出世度や収入の違いで回答に差がない。多くの心理的な充足感の欠落には、お金ではなく身近な人との問題が関係しているからだ。
次のグラフのとおり、「自宅はゴミ屋敷」の人は家族関係の満足度が低い。さらに夫婦関係も離婚リスクが高い結果に。
ゴミを撤去しても、しばらくすると元通りになるという。ゴミという現象にだけに目を奪われず、その心理に迫って「ゴミ屋敷問題」を解決する必要がありそうだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・谷葦夫)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年10月21日~2016年10月24日
対象:全国20代~60代の男女1,387名(有効回答数)