「こんちには!」なぜか読める現象を「クリスマス」で考えてみる
15年ぶりに、ひとりでクリスマスの夜を過ごしているであろう俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。
今年は、世界中のケーキ職人が砂糖と塩を間違えればいいのに。
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■間違っているのに読めちゃう文章
「こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です」この文章を、目にしたことはあるでしょうか?
これは元々、「文章は最初の文字と最後の文字があっていれば、他がバラバラでも人間は認識することができる」という最もらしいジョーク。
ネットを中心に広まった、通称「ケンブリッジ大学の研究」と呼ばれる都市伝説の冒頭に出る一文なのですが、実際に読めてしまった人は多くいるのではないでしょうか?
読めてしまうからこそ説得力があり、急速に広がったわけです。「大学が研究した」部分だけが偽りであり、実際に研究してみてもあながちこの説は間違っていないと思われます。
これにもう一歩踏み込むことで、非常に悪意のある使い方ができるのではないかと、筆者は考え、実行することにしました。
「メリークリ○○ス」
どうでしょう? ただ「クリスマス」の一部を伏せ字にしただけなのですが、いやらしい意味に見えてきませんか?
例えば、水着グラビアの水着部分を黒マジックで塗りつぶすと、露出されている部分は減るのに、何故か裸に見えるのと同じで、人間の目は隠された部分を「一番都合よく補完する」ようにできているとのこと。
マスクをしている女の子がかわいく見えるのも、同じ現象です。「ケンブリッジ大学の研究」もこれと近いことが起こっているのでしょう。
こうして「クリ○○ス」と書いたあとに「クリスマス」を見ると、もはや、とてもいやらしい言葉に錯覚しませんか?
これが今年、筆者から読者の皆様にかけた呪いという名のプレゼントです。
それでは、メリー クリ○○ス! いい夜を!
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(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)