拉致に通り魔…22歳男性のついた遅刻の言い訳が大炎上
兵庫県神戸市の消防士(22)が、遅刻の言い訳をするために「見知らぬ男に拉致され、車で連れ回された」と警察に虚偽の届け出をしたとして、減給1ヶ月の処分を受けたことが判明。
その呆れた行動に、怒りの声が噴出。炎を消す立場の人間が、ネットを「炎上」させている。
■警察が出動するも嘘がバレる
男は昨年12月25日、出勤日であったにもかかわらず寝坊。時間に到底間に合わなかったことから「なんとかしなければ」と言い訳を考え、「拉致された」ことを思いつく。
妙案と思っていたのかどうかは不明だが、無謀にも男は職場に向かわずそのまま神戸市北区の交番に直行。「道を歩いていたら拉致されたうえ、車で連れ回された」と被害を訴えた。
これを受け警察は捜査を開始。仮に事実だとすれば第2、第3の犯罪がでる可能性が高いだけに、犯人逮捕に全力を尽くしたものと思われる。
しかし、当然ながら嘘の申告であるため、物的証拠などは見つからず。男が「寝坊による遅刻をごまかすための嘘」であることを認め、虚偽の申告をしたとして書類送検されることになったのだ。
一連の行動について男は「遅刻の言い訳になると思った」などと供述。身勝手な振る舞いだけに、ネット民からも怒りや処分の甘さを指摘する声が噴出している。
・「懲戒免職処分相当だ」
・「普通の会社なら確実にクビだ」
・「人の命を助ける立場の人間がこのようなことをするのは許せない」
・「すぐにバレるに決まっている。なぜそんなことがわからないのか?」
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■京都では遅刻の言い訳「通り魔」
さらに京都では、3日夜に飲食店勤務の男性(22)が、遅刻の言い訳として、「通り魔にあった」と自らを刺し、警察に申告する事件も発生。
この男も寝坊によって仕事の始業時間に出勤することが不可能となり「襲われたといえば出勤しなくて済む」と計画。腹をハサミで3箇所切りつけ、近くのコンビニエンスストアに駆け込んだという。
警察が男に事情を聞いたところ、嘘を自白。この男についても、虚偽申告で書類送検される見通し。寝坊に遅刻、そして22歳の男。共通点の多い彼らは、一体なにを考えていたのだろうか。
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■遅刻に厳しい社会
異常行動の理由としてあげられるのが、遅刻厳禁という社会人のルール。時間に遅れることは、確実に信用を失う。
しらべぇ編集部が全国の20代~60代の男女1,378名に遅刻をする人間についてどのように感じるか調査したところ、じつに75.0%が「信用できない」と回答。
さらに職業別で見ると、消防士が該当する公務員が8割と突出して高いことがわかる。また、そのほかの職業についても、7割以上が信用できないと考えていることがわかっている。
この調査をみるかぎり、一連の行動の要因には遅刻に厳しい労働環境があったものと思われる。しかし、それは当然のことであり、言い訳にはならない。警察を巻き込み虚偽の被害申告を行うなどもってのほか。
保身目的で身勝手な嘘をつき、多くの人に迷惑をかけた今回の事件。猛省を促したいところだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2016年5月20日~2016年5月23日
対象:全国20代~60代の男女1378名(有効回答数)