アルコール規制で「飲み放題禁止」か 「個別会計」を嘆願する声続出
飲み放題禁止になったら「会計」はどうなる?! 幹事・飲まない側・提供側が意見陳述
2020年の東京五輪へ向け、「公共の場所での喫煙」の規制を厳しくする動きが注目を集めており、しらべぇでもたばこの全面禁煙を原則とする制度案がまとまった際の海外の反応などを報じてきた。
そんな中、たばこに続いて世界的な流れで規制の動きが強くなっている「アルコール」に関して、日本の呑んべぇにとって非常にショッキングなニュースを「週刊NEWSポストセブン」が報じている。
■酒害対策で「飲み放題禁止」「酒類広告規制」
現在、「アルコール規制」は世界的な流れとなっており、WHOが「世界で毎年約330万人が死亡している」として、2010年に「アルコールの有害な使用を減らすための世界戦略」を採択。
同誌によれば、その中で各国が取り組む酒害対策として「酒の安売り禁止」「飲食店での飲み放題禁止」「酒類の広告規制」といった例があげられた。
これを受けて世界では欧米をはじめ規制の動きが急速に広まっており、日本でも2013年に「アルコール依存症」への対策として「アルコール健康障害対策基本法」が制定。
さらに政府は昨年5月に「改正酒税法」を成立させ、ディスカウント店などの「酒の安売り」規制へと乗り出している。
広告規制から始まり、高い税率を課して価格を大幅に引き上げ、段階的に販売を規制していくという手法は、まさにタバコ規制と同じやり方であるため、「全面禁煙」と並び日本でも「飲み放題禁止」となる日が来るかもしれない。
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■飲み会での「会計」について懸念の声続出
「仕事の後の一杯」を楽しみにしている人達からの「悲鳴」ともとれるツイートが相次ぐ中、ネットでは「飲み会の会計」を心配する声が目立つ。
飲み放題禁止案出てるけど、飲み放題はそもそも「酒をいくら飲んでもいいから飲まなきゃ損損!」じゃなくて「酒を気兼ねなく全員自分のペースで飲めるようにしよう」「価格を整えて会計をしやすくしよう」ってシステムなことに気づいてる人が少なすぎる。
— INOMUSICA(⇔映野ごぐる) (@msbt_ss) April 17, 2017
飲み放題禁止は幹事めんどくさそう。
— yoshi (@yoshiyooo0shi) April 17, 2017
飲み放題が禁止になれば、「全員一律会計」もなくなってしまうことになり、飲み会での会計がややこしくなる、といった声が相次いでいる。
さらに、「飲まない側」からの人たちからは「個別会計」を嘆願する声も。
https://twitter.com/kiwamiryuu/status/853802199800881153
飲み放題禁止にするなら個別会計必須にして
— ハル🥤🙋♀️ (@harudemo) April 17, 2017
飲み放題禁止と共に、アルコール類の価格が引き上げられることも懸念されるため、そうなった場合の「割り勘」を恐れる人は少なくない。
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■提供側からは「賛成」の声
中には、飲み放題を実施している飲食店の店員とみられるユーザーによる、飲み放題禁止に賛成の意を掲げる投稿も見られた。
・飲み放題禁止は提供してるこっち側からしたら賛成だな…他店との競争で仕方なくやってたりするけど、利用する客に限って食べ残し、飲み残しが酷い!あと飲みまくって店の中だったりトイレに吐き散らかされるし、自分で加減して飲めない奴が多いから禁止でいいよ。
・飲み放題禁止かー。提供してる側からしたら大歓迎だけどな。飲み過ぎて店の中やトイレで吐いて汚す客多いし、自分の限界考えてお酒飲んで欲しい。特に成人したばっかの若い人ね。飲み放題じゃなきゃ、金額気にしてある程度セーブすると思うし賛成です。
飲み放題でハメを外す客による店側の被害は深刻なようだ。
飲み会の幹事にとっては耳の痛いニュースだが、世界的流れの中で、こういった規制法案が制定は、確実に現実味を帯び始めている。
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(文/しらべぇ編集部・もやこ 参照/週刊NEWSポストセブン)