学生時代の記憶が蘇る? 卒業アルバムの取り扱いに意識の差がはっきり…
卒業アルバムを大人になって見るのは若い女性が多め。昔の恋愛や自分を思い出したいのかも。
春のお楽しみ、ゴールデンウイーク。行楽地はどこも人で賑わうだけに、実家に帰りのんびりと過ごしている人も多いのではないだろうか。
自分の生まれ育った家に帰ると、懐かしい記憶が蘇ってくるはず。とくに社会人は、ふと学生時代のことが頭をよぎって「卒業アルバム」を確認したくなることも。
一方で、学生時代にいい思い出がない人、過去の自分と決別した人などは、卒業アルバムを見る気にはならないと聞く。
一体、どのくらいの人が大人になってから再び卒業アルバムを開いているのだろうか?
■大人になってから再び卒業アルバムを見たことがある?
そこでしらべぇ編集部が全国の20代から60代の男女1,332名に「大人になって卒業アルバムを再び見たことがある」かを調査。
結果「見たことがある」と答えた人は4割で、微差ではあるが見ない人のほうが多いことが判明。卒業アルバムを「暗い過去」を思い出すツールと捉えている人が多いのかもしれない。
また、保管場所を忘れてしまい、見ることができなくなってしまった可能性も。
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■若い女性はよく見る傾向
大人になってから卒業アルバムを見る人を性年代別で見てみると、ある傾向がでた。
20、30代女性の割合が高く、5割が見返している。逆に同世代の男性は3割に留まっており、その差が顕著に。
若い女性は学生時代の「好きだった人」と自分を見返して、甘酸っぱい記憶を蘇らせているのかも。「男性は名前をつけて保存、女性は上書き保存」というが、「過去の記憶」については逆なのかもしれない。
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■卒業アルバムを捨てた人も
そんな卒業アルバムを捨てたというのが、30代男性のSさんだ。その理由を聞いてみると…
「高校時代はいじめを受けていたので、高校を卒業してからアルバムを一度も開いたことがありません。
その後、一人暮らしをすることになり、実家で必要なものと捨てるものを分けていたら高校の卒業アルバムがでてきて。2度と見たくもないし、自分は変わったという自負もあったので思い切って捨てることにしました。
過去と完全に決別できた気がして、新たな気持ちで新生活を始めることができたと思います。ちなみに、小学校・中学校のものは残してありますが、やっぱり開く気にはなれません。
輝かしい記憶がある人は見て楽しんでいるのでしょうが、私にとっては不必要なもの」
よくも悪くも、過去の記憶が如実に蘇る卒業アルバム。その取り扱いも、人それぞれのようだ。
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(取材・文/しらべぇ編集部・佐藤 俊治)
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ「Qzoo」
調査期間:2017年3月24日~2017年3月26日
対象:全国20代~60代男女1,332名(有効回答数)