5割が「自民に対抗できる野党が必要」 今回の衆院選でその座に近づく党は…
二大政党制をめざしてつくられた小選挙区比例代表並立制。野党の弱さには不満の声が目立つ。
日本の衆議院議員の選挙では、「小選挙区比例代表並立制」が採用されている。
1994年に公職選挙法改正が改正されるまでの「中選挙区制」では、派閥の領袖に権力が集中した弊害を解消し、二大政党制をめざすため、と説明されていた。
画像をもっと見る
■選挙結果が大きく変わる小選挙区制
当時も今も、日本は米国や英国のような二大政党制ではなく、小政党もふくめた多数の政党が存在する。
そのため、ひとつの選挙区に1人の候補者だけが当選し、死票が多い小選挙区制と、小規模な政党にもチャンスがある比例代表制を併せた形となった。
しかし、2012年、2014年の衆院選とも、自由民主党は290以上の議席を獲得。最大野党の民主党(当時)に、200議席以上の差をつけた。
関連記事:立憲民主・枝野幸男代表、国民民主との合流に活路 「速やかにご検討を」
■「二大政党」は求められている?
現在の選挙制度がめざした「二大政党制」は、国民に求められているのだろうか? しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1,354名を対象に調査した結果…
全体の5割弱が、「自民党に対抗できる規模の野党が必要」と回答。「不要」と答えた人の2倍を上回った。
与党が2/3以上の議席を占める現状は、国民の期待とはほど遠いものと考えられる。