「玉子」と「卵」、うずらのタマゴはどっち? 正しい使い分けを探る
役者のタマゴ、生タマゴ、うずらのタマゴ…。黒田勇樹のコラム。
映画監督のタマゴ、俳優/ハイパーメディアフリーターの黒田勇樹です。監督作がゆうばり国際ファンタスティック映画祭で公開されてから、1年以上の時間が経ってしまいました。来年は、自主映画でも、短編でもいいから、1本撮りたいなあ!
このコラムは、子供の頃から芸能の世界で台本や台詞に触れ続け、今なお脚本家やライターとして「言葉」と向かい合っている筆者の視点から、様々な「言葉の成り立ち」について好き勝手に調べる「妄想的」な語源しらべぇです。
■映画監督のタマゴ
さて、問題。筆者は映画監督の「玉子」でしょうか? それとも「卵」でしょうか? この答えを知るためには「玉子」と「卵」の違いをはっきりさせなければいけません。
誤用も一般に普及していれば真、と扱われる昨今、絶対にどちらをどちらの意味で使わないと間違いということではないようなのですが、「玉子」と「卵」の違いは「食品」であるか否かで変わってくるそうです。
生物学上のタマゴを「卵」、食用のタマゴを「玉子」。その辺に転がってたら卵、スーパーで売ってたら玉子!
ウズラが産むのが、ウズラの卵で、天津飯に乗ってるのが、ウズラの玉子、というワケです。
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■生タマゴだけルールが違う?
しかし、生食のタマゴは「生卵」が正しい表記とされるそう。ユッケ大好きな筆者は、「乗せるのも立派な調理なんだから、ユッケに乗ってるのは生玉子なんじゃないか!?」とも思うのです。
しかし、「命を頂いている」、「生物学上の卵を生で食している!」という、ありがたさを強調するためなんでしょうか? いくら調べても「生の時は生卵と表記するのが正しい」とだけ、出てきて、その理由にはたどり着けませんでした。
と、いうことで冒頭の疑問の正解は「映画監督の卵」です。これから殻を破って羽ばたかないといけませんから!
医者とか弁護士のタマゴさんたちも、間違って「玉子」って名乗らないように気をつけて。食べられちゃいますよ!
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(文/ハイパーメディアフリーター・黒田勇樹)