米・水・人のハーモニーで醸す地域密着型の酒 新潟・阿賀町の『麒麟山』に聞く

創業170年の老舗ながら、原料米を確保するため、社内に「アグリ事業部」までつくった。

2017/12/28 22:00



■搾ったお酒は先進の設備で貯蔵熟成

麒麟山


「新潟清酒は、搾ったらしばらく貯蔵して出荷するのが通常なんです。うちの設備で一番課題だったのが貯蔵庫。資金もですが広い土地が必要になりますから、なかなか物件がありませんでした。統廃合した保育園の跡地が使えることになって、ようやく貯蔵庫を新設できたんです」


と、蔵元は真新しい建物を紹介する。新しく導入した貯蔵タンクは72本。サイズ違いで6種類そろっている。お酒の容量に見合ったタンクで貯蔵することで、酸化による劣化を最小限に抑えるのだ。

1階にはタンク58本と火入れ機が設置され、ろ過作業を行うスペースを兼ねており、2階には現在1万ℓタンクを12本設置、今後順次タンクを増設していくことができる巨大な建物だ。

搾ったお酒は蔵からタンクローリーで運んでくるのだそう。温度管理の行き届いた貯蔵庫で眠るお酒の仕上がりに、期待が膨らむ。

そんな蔵元が勧める蔵の酒は…


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① 『麒麟山 伝統辛口 普通酒』

麒麟山

麹米に五百万石、掛米にこしいぶきを使っている。普通酒ながら精米歩合は65%と贅沢仕様。爽快ですっきりした味わいは、『麒麟山』伝統の辛口。毎日の晩酌にぴったりの定番商品になっている。

熱めのお燗が一番。焼き鳥によく合う。

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② 『麒麟山 超辛口 普通酒』
日本酒新潟県五百万石越淡麗
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