中年がお年寄りに…電車内で高齢者に席を譲る年代がまるで「老老介護」

電車内で席を譲る世代が、驚きの結果になっている。

2017/12/31 06:30

(TAGSTOCK1/iStock/Thinkstock)

電車内で高齢者に席を譲るのは、やりたいと思ってもなかなか難しいもの。相手が嫌がったり、声を掛ける勇気が出なかったり、理由は人それぞれだ。

しらべぇ編集部では、全国20〜60代の男女1,344名に「電車の座席について」の調査を実施。

「電車内で高齢者を見かけたら席を譲るほうだ」と答えた人は52.2%となり、全体では高い結果といえるだろう。



 

■高年代ほど高齢者に席を譲る

性年代別では、男女ともに年代が上がるほど多くなっている。

高齢者に席を譲るグラフ

それなりに年を重ねた人が、さらに高齢の人に譲っている状況なのだ。

「最近は体力の衰えを感じてきて、仕事帰りの電車は座っていたいのが本音。でもお年寄りがいると、替わらないと申し訳ない気持ちがするので」(40代・女性)


若い人たちに席を譲る意識が薄いのは、まだ高齢者の大変さが理解できないからとの意見もある。

「私も若い頃は、席を譲ることなんて、ほとんどしてこなかった。


でも自分も立っているのが疲れると思えるようになったからこそ、『高齢者になれば、もっと大変なんだろうな』と考えるようになった」(40代・男性)


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■席を譲らない人の言い分

高齢者がいても席を譲らない人からは、よくあるパターンの回答が。

「席を譲ろうと声をかけたら、嫌な顔をされた。それ以来、怖くてできない」(30代・女性)


また、こちらもよくある話だ。

「ものすごい勢いで空いている席を探しているおばさんなんかは、自分より元気ではないかと思えてくる」(30代・男性)


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■座りたい高齢者の見分け方

席を譲りたいものの、なかなか勇気が出ない人も多いだろう。声をかけずに、譲る方法を取っている人もいる。

「遠くにいる人には有効ではないけど、そばに立っている高齢者がいたら、黙って立つ。というか、立つしかない空気になる」(20代・女性)


席を欲している人を、見極めるのも大切だという。

「杖をついていたり明らかに足取りがおぼつかなかったりすれば、席を譲られたほうが助かると思う。最初はそんな人たちにだけでも、声をかける勇気を!」(30代・男性)


この先さらに高齢化社会が進むことを考えると、お互いが協力し合うことが当たり前になるような雰囲気づくりが、重要な課題だといえる。

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(文/しらべぇ編集部・ニャック

【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
調査期間:2017年12月15日~2017年11月18日
対象:全国20代~60代の男女1,344名 (有効回答数)

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