親切心かバカにしてるのか? アンジャッシュのコント「演出」に疑問の声
アンジャッシュのコントに添えられた「親切なテロップ」に、疑問の声が上がっている。
親切心なのか、バカにしているのか。果たして真相は。24日に日本テレビ系で放送された『エンタの神様』で、人気コンビ・アンジャッシュの披露したコントに対し、疑問の声が上がっている。
コントの内容そのものについてではない。問題視されているのは、「放送のされ方」についてだった。
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■過剰な説明がコントの価値を落とした?
アンジャッシュは、児嶋一哉と渡部建によるお笑いコンビ。ちょっとした認識の相違が解消されないまま、かみ合わないはずの会話がなぜか成り立ってしまう「勘違いコント」を得意としている。
この日の放送でオンエアされたのも、そんな彼らの黄金パターンで構成されたコントだった。
舞台は病院。児嶋演じる患者が、渡部演じる医師と女性看護師との日常会話を漏れ聞いてしまい、それを検査の結果だと思い込んでしまうという内容だ。その「認識のズレ」を、観客が想像することで笑いを生むネタである。
ところがオンエアでは、シーンごとに懇切丁寧なテロップが表示されていた。「今は児嶋がこういう勘違いをしているシーンですよ」とわざわざ説明してくれていたのである。
この演出に違和感を感じた視聴者は少なくなかったようだ。「テロップ入れすぎ」「面白さが半減する」「視聴者バカにしすぎ」といった意見がネットをにぎわせた。
エンタ見てるけどアンジャッシュのコント、テロップ入れすぎじゃないかなぁ。どこを勘違いしてるかのガイドまで必要ないっていうか、そこまで親切にやったら却ってつまらなくなる。
— ⛅こうた🥦 (@skota_jp) March 24, 2018
そして今日のエンタもアンジャッシュのネタに不必要すぎる設定テロップを入れてる… このテロップあるだけでアンジャッシュのネタの面白さが半減するわ…
— ハタショー (@hatasyo5) March 24, 2018
「エンタの神様」アンジャッシュのネタの時のテロップフォロー、、、視聴者の事バカにしすぎだろ。。。
— ジワタネホ (@zihua_spla) March 24, 2018
制作側からすれば「この面白さが視聴者に伝わらないともったいない」というような親切心だったのかもしれないが、「余計なお世話」だと感じた人は、大きな不満を持ったようだ。
観客の「想像する楽しみ」を奪ったとも言える演出だけに、その不満はもっともなものだと言える。
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■「偏差値40の人にも理解できるように」という「教え」
この件で思い出されるのは、2017年1月にネットを騒がせた、人気ブロガー・はあちゅう氏による1件のツイートだ。
電通の先輩が、
「CMは偏差値40の人にも理解できるものじゃなきゃダメ。この会社にいる時点で普通ではないと自覚しろ。世間にはおそるべき量のおそるべきバカがいる。そしてそれが日本の『普通の人』だ」
って言ってたの、一番役に立ってる教えの一つだ。
— はあちゅう (@ha_chu) January 30, 2017
要は「客を全員バカだと思え」という哲学である。テレビ番組とCMという畑の違いはあれど、今回の「演出」にも似たような心理が働いていたのでは? と勘繰りたくなるところ。
仮にアンジャッシュの2人が自ら「テロップを入れてください」と局に頼んでいたのだとすれば、もちろん話は違ってくる。が、もし演者の意向でないとするならば、コントの価値をおとしめる「愚策」であったと言えるのではないだろうか。
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■ところであの女性は誰?
ここで少し話はズレるが、コントに登場した女性に対しても「あれ誰?」という疑問が多数上がっていた。
なんでアンジャッシュ関係ない女の人でてんの?
#エンタの神様— マーサ (@celebrant07) March 24, 2018
https://twitter.com/Zaku_Ro2811/status/977510388399988737
https://twitter.com/_789xyz__xx/status/977510493953736705
何かと謎の多かった今回のアンジャッシュ。思いがけず世間を騒がせてしまったことだけは、紛れもない事実だ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)