新ドラマで「アイドルにハマる主婦」を熱演の栗山千明 リアルにハマっているのは…
『校閲ガール』シリーズの宮木あや子が原作の『婚外恋愛に似たもの』がドラマ化される。
大ヒットドラマにもなった『校閲ガール』シリーズでも知られる宮木あや子の人気小説『婚外恋愛に似たもの』が、dTVでドラマ化される。
宮木自身が「ジャニーズ沼」にハマった実体験をもとに、30代女性のさまざまな生き方をリアルに描いた作品で、監督は『四月は君の嘘』『僕たちがやりました』の新城毅彦。
栗山千明、安達祐実、江口のりこ、平井理央、富山えり子といった個性豊かな30代女優が勢揃いする力作だ。しらべぇ取材班は、主演の栗山に話を聞いた。
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■女性をリアルに描いた原作
『不機嫌な果実』(テレビ朝日系)では、不倫に走る主婦を熱演し、『ファイナルカット』(フジテレビ系)では、復讐劇に巻き込まれる姉妹の姉役など、作品の幅が拡がっている栗山。まずは今回の原作について聞いてみた。
栗山:宮木先生の原作も読みましたが、すごくリアルで「女性ってこんな感じよね」って納得できる作品でした。人を上下で見て「自分は何番目だ」って感じてしまったり、なかなか人には言えない本音が垣間見えるところが、「人間らしくて面白いな」って思いますね。
私はマウンティングみたいなことが怖くて苦手なので、あまり関わらないタイプなんですけど、実際に女性が集まったときには、みんな心の中ではきっとこういうことを考えてるのかなって。
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■悩みを「好きな対象」が支えてくれる
栗山が演じるのは、テレビ局勤務の夫を持つ専業主婦の桜井美佐代。恵まれた夫婦に見えるが子供はおらず、夫との関係もやや不安定という設定だ。
栗山:物語の中心となる5人の女性はみんな、それぞれの悩みを抱えながら日々生活しています。それでも、好きな対象があることが心の支えになって困難を乗り越えていく姿は、共感していただけるんじゃないかと思います。
私が演じる桜井美佐代は、「いつも3番目」というキャラ。セレブ主婦ではあるけれど平井理央さんが演じる会社社長の雅には勝てないし、江口のりこさん演じる元ヤンの益子さんほどはさらけ出せない。
そうしたことに劣等感を抱えているわけですが、普通といえば普通のいちばん身近なキャラクターだなと思いますね。
ドラマの中でも、他の4人に「引き出してもらう」みたいな感じでお芝居をさせていただいています。雅とは「逆に仲良しなんじゃないか」くらい言い合って強く出る美佐代がいたり、いちばん4人に影響を受けて「3番目」だけど、自信がついていく。
キャラクターが違う5人が、同じアイドルが好きというだけでつながっているんですけど、影響を受け合って成長していくというのが、このドラマのヒューマンな部分なのかな。