新ドラマで「アイドルにハマる主婦」を熱演の栗山千明 リアルにハマっているのは…
『校閲ガール』シリーズの宮木あや子が原作の『婚外恋愛に似たもの』がドラマ化される。
■「悩みはスパッと解決するタイプ」だが
デビュー当初は映画『バトル・ロワイアル』や『キル・ビル』などで、「強い美少女」を演じることも多かった栗山。現在は未婚だが、作品では妻役を演じることも増えている。
栗山:若いときはキャラクターのような役を演じることが多かったのですが、最近は「悩める主婦」みたいな役も増えてきて「難しいな」とも思います。
私は悩みがないわけではないんですけど、自分の中でスパッと解決してしまうタイプなので。悩んでもがくことを、「この子だったらどうもがくんだろう」と毎回考えながら演じています。
『婚外恋愛に似たもの』は35歳の女性を描いた作品ですが、子供がいる苦労、できない苦労、結婚しろと言われる苦労、いずれも「30代女性あるある」じゃないかな。悩みがあるからこそアイドルに救われるので、悩みの部分をきっちり演じるように意識しました。
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■アイドルファンは「羨ましい」
先日の撮影で、エキストラとして来ていたアイドルファンの女性たちから学ぶものも大きかったという。
栗山:「アイドルに癒やされている30代女性」って、演じていて「羨ましいな」と感じたんです。自分の中から湧き上がる「キャー!」みたいな熱い想いを持てるほど好きな対象があるって、私が好きな食事やアニメともちょっと違う愛し方だと思って。
みんながみんな、熱が入るほど好きなものを見つけられるわけではないと思うんです。先日、ドラマに出てくるアイドルグループ『スノーホワイト』の皆さんともお会いする場面があったのですが、そこにエキストラとしていらっしゃっていた本物のファンの方たちのリアクションがすごくリアルで。
みなさん生き生きして楽しんでいて、「私の役ってこういうことなんだな」とあらためて勉強になりました。
「女性の本音が思わず見え隠れするところを笑ってみてほしい」と語る栗山。dTVオリジナルドラマ『婚外恋愛に似たもの』は、6月19日より第一話が公開される。
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(取材・文/しらべぇ編集部・タカハシマコト)