中学教諭が長時間労働で過労死 教師の労働環境や部活のあり方に疑問の声相次ぐ
時間外勤務の7割が部活指導にあてられていたという。
富山県の公立中学校男性教諭が、長時間労働により過労死していたことが報じられた。インターネット上では、「教師の労働時間こそ改善が急務」「部活動の考え方も変わるべき」との声が相次いでいる。
■時間外労働の7割は部活指導
報道によると、2016年夏に県内の公立中学校男性教諭が、くも膜下出血で死亡。富山県教職員組合は17日、発症前の時間外労働の7割が部活動の指導に割かれていたことを明らかにした。
県の教職員組合や同支部の認定によると、男性教諭の時間外勤務は発症前30日間が118時間25分。過労死ラインの80時間を大幅に超えていた。
地方公務員災害補償基金県支部は今年4月、男性の死亡を公務災害に認定していたということだ。
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■変わらない学校の労働環境に疑問の声
今回の報道を受け、「Yahoo! ニュース」のコメント欄では、「学校の労働環境はなぜ変わらないのか」との疑問の声があがっている。
「118時間か。わりとそれくらいの残業時間の人は多いし、これだけ問題になっているのに外部指導者を雇ったり教員の採用人数を増やしたりしないのはなぜ? 将来ある若者を育てる場に投資をするのは至極当然だと思うんだけど」
「1人の先生になんでも抱えさせすぎ。議員を増やすのではなく、教員を増やさなければならない」
「先生たちの無理は、子供たちにもとばっちりがいく。学校に関わったばかりに命を落とす話が多すぎる。学校のあり方を見直したほうがいいと思う」