東京医大、女子受験生を一律減点 卑劣な行為に「差別であり詐欺」と非難轟々
東京医科大学で行われていた、女子受験者への差別的な足切り行為。多くの女性が人生を狂わされていた現状に、「悔しい」の声も。
結婚や出産などによる「女性医師の離職」が、緊急を要する医療現場で深刻な「医師不足」の一因になっているとして、東京医科大学が女子受験者の点数を操作し、合格者数が抑えられていたことが報じられた。
差別的な見解に、インターネット上は非難轟々の状態となっている。
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■女子受験者の点数を一律減点
報道によると、東京医科大学医学部医学科の一般入試で、同大学が女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが判明したという。
同大学出身の女性医師が結婚や妊娠・出産で離職すれば、系列病院の医師が不足する恐れがあることが背景にあったとされる。この実態について、同大学の関係者は…
「いわば必要悪。暗黙の了解だった」
と説明しているという。
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■女性医師を敬遠「女3人で男1人分」
東京医大による女子合格者の抑制は、2010年の医学科の一般入試で、女子の合格者が69人と全体(181人)の38%に達したため、2011年頃から受験者側に一切説明のないまま行われ始めたという。
緊急の手術が多く、勤務体系が不規則な外科ではとくに女性医師は敬遠されがちで、「女3人で男1人分」との言葉もささやかれているほど。
医師の国家試験に合格した同大学の出身者は、大半が系列の病院に勤務することとなり、大学入試の段階で「女性医師を減らす」恣意的な操作が行われていたことになる。現在、本件は東京地検特捜部が内部調査を行い、事実関係を捜査している。