「少年野球における体罰は犯罪」と弁護士が明言 暴行動画の第二弾も公開される
体罰を含む「懲戒権」について弁護士が解説。新たな暴行現場を撮影した動画も公開された。
■体罰事件への対処は難しい
少年野球などの体罰事件では、対処が難しい側面があります。それは、チームの他のメンバーが、監督ら指導者に絶対の信頼をおいている場合に、「自分たちが声を上げることで、逆に他の保護者から責められるのではないか」という不安感です。
いじめにおいても、深刻になるいじめは「チクった」ことでさらにいじめられていき、徐々に被害者は声さえ出せなくなった結果のものが多いのです。
これは集団生活を強いられ逃げ場がない学校生活や、指導者が強い日大のアメフト部のような場所でのハラスメントでよく問題になります。
少年野球は地域性が強いので、学校生活とも重なっていて逃げ場がなく、強豪チームだと指導者の力も強いことがあり、声を上げにくい状況があります。
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■親はどう対応したらいいのか
では、子供が体罰にあった場合、どのように対処すべきなのでしょうか。まずは親としては、チーム内の保護者に話して、指導者に抗議するのもいいでしょう。しかし、もし話すのが難しいようであれば、外部に相談することをお勧めします。
例えば、チームの参加する連盟や、日本スポーツ協会などのスポーツ・ハラスメントの相談窓口で対応してもらえる可能性があります。また、暴力の動画や診断書といった証拠があるならば、警察に相談することもできるでしょう。
学校の先生に相談するのも、知恵を借りたり、少年野球の出来事が学校生活に響かないように配慮するには効果的だと考えられます。
また、そうした場所に相談してもうまくいかない場合や、復讐が怖いときには、こうしたハラスメント問題を扱える弁護士に相談することも有効。何よりも、子供の気持ちに寄り添いつつ、あきらめないことが大切です。