いじめの認知が過去最多を更新 「犯罪として処罰すべき」の声も多数
文部省がおこなった調査で「いじめ認知」が過去最多を更新。
全国の小中学校などが2017年度に認知した「いじめ」の件数が、過去最多を更新したことが、文部科学省がおこなった「問題行動・不登校調査」でわかった。
■いじめの認知、過去最多
文部省は昨年、いじめ防止の基本的方針を改定し、喧嘩やふざけ合いでも、いじめか否かを判断するよう通知していた。その結果、「問題行動・不登校調査」では、前年度比9万1235件増え、41万4378件。
小学校が31万7121件(7万9865件増)、中学校が8万424件(9115件増)、高校は1万4789件(1915件増)と、小学校の増加が目立つ。
さらに、小学校1~4年生で各1万4000件以上増え、低学年の増加が顕著に表れている。
関連記事:学校トラブルに弁護士が手助け「スクールロイヤー」本格化 いじめ予防「出前授業」も
■「SNSなどでの誹謗・中傷」過去最多
いじめの内容で、もっとも多かった回答が「冷やかしやからかい、悪口」(62.3%)。続けて「軽くぶつかられたり、遊ぶふりをしてたたかれたり、蹴られたりする」(21.0%)、SNSを含む「パソコンや携帯電話などでの誹謗・中傷」(3.0%)。
「パソコンや携帯電話などでの誹謗・中傷」に関しては、1万2632件で過去最多となり、高校ではいじめの内容で2番目に多いことがわかった。
小中高校から報告があった児童生徒の自殺は、250人(5人増)で、いじめの問題が要因とされたのは10人だったことも公表された。