市川海老蔵、配偶者を亡くした人を指す「没イチ」に不快感あらわ 「私は嫌い」「最低な言葉」
20日、歌舞伎俳優の市川海老蔵が、配偶者に先立たれた人を指す「没イチ」という言葉に不快感を示した
■「没イチ」が生まれたキッカケは…
この「没イチ」という言葉は、第一生命経済研究所ライフデザイン研究本部の小谷みどりさんによって生まれた言葉のようだ。彼女は、50歳以上のシニアを対象に「再チャレンジ」をサポートする学習の場、立教セカンドステージ大学の講師でもある。
2015年、小谷さんの生徒など配偶者を亡くした7名で「没イチの会」を発足したことがはじまりのようだ。
結成に至った理由を簡単に説明すると「死別した人に対して『かわいそう』という目がつきまとう」「死別した人のことを話すと、暗い雰囲気になったりする」ことを変えたかったから…だという。自身も夫と死別していることから、身をもって感じたのだろう。
同じ境遇同士で違和感なく話し「亡くなった配偶者のぶんも楽しむことができる会」として結成されたのが「没イチの会」だった。
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■バツイチ同様「他人に言われると嫌悪感」か
配偶者が亡くなり、喪失感に襲われた人が「没イチの会」に参加するほどで元気を取り戻し、救われた人もいる。おそらく、「配偶者を亡くした者」から「没イチ」と表現することで、悲しみから抜けて、前向きに自分の人生を生きていくためのポジティブなワードとして使っているのだろう。
明石家さんまは離婚会見で自身を「バツイチ」と表現したことがきっかけで生まれた言葉だが、この言葉も「離婚しました」「結婚生活にピリオドを…」のような言葉で、重い空気にならないために発した言葉だったと思われる。
ただ「バツイチ」も世間には浸透している言葉だが、「人を『バツ』呼ばわりしないで」と否定的な意見も多いのだ。「バツイチ」も「没イチ」も自分で言うことは良しとしていても、他人から言われると嫌悪感を抱く言葉なのかもしれない。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)