静岡県知事、パワハラ再発防止に「ですます調」の方針に物議 「口調の問題じゃない」の声も
自殺をした職員のパワハラ問題を受け、静岡県知事が再発防止として示した内容が物議を醸している。
自殺をした職員のパワハラ問題を受け、静岡県知事が再発防止として示した内容が物議を醸している。
■パワハラが原因で自殺
今月18日、静岡県は交通基盤部の出先機関に所属していた職員が2017年3月に自殺していたことを明らかにした。
自殺との因果関係など調査中だというが、当時所属長だった59歳の男性からパワハラを受けていたことも公表し、所属長だった男性を3か月分減給の懲戒処分としたことを報告した。
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■部下にも「ですます調」で
この問題を受けて、川勝平太県知事は「職員が職場で苦しんで命を落とすのは、あってはならない。痛恨の極み」と述べた。
当時、所属長は自殺した職員に対し、「ばかだ」「日本語が書けない」など、言葉の暴力を浴びせていたようだ。川勝知事は「(上司に)『それは言い過ぎですよ』と言う勇気を持ってほしい」「もし理不尽なら私の所に来てほしい。知事室を駆け込み寺として活用してくれれば」と語った。
さらに再発防止策として、県庁内では部下にも「ですます調」で話すよう職員に呼び掛けていく方針を示したという。