有名アニメのインスタ映えスポットは私有地 所有者は「来ないで」と悲痛の叫び
『千と千尋の神隠し』で登場する「水の中の線路の電車に乗る」シーンに似た、観光スポットは私有地だった
■「船台の上に乗る ゴミをポイポイ」
3月上旬、所有者である人物は自身のFacebookアカウントで写真と文章を掲載し、シェアを呼びかけた。
所有者は「うちは造船所です。『千と千尋の神隠し』のモデルでも何でもありません。隠れスポットでも癒しの場所でもありません」と、船を巻き上げて修理する場所であることを説明した。
毎日、昼夜問わず100人以上の人が来ることを明かし、「船台の上に乗る ゴミをポイポイ。注意しても『はぁ?』と逆ギレ」と観光客に対して、怒りをあらわにしている。
「線路は仕事道具です。皆さんも自分の仕事道具を踏まれて平気ですか?」「家族は、精神的に追い詰められています」「本当に来ないでください」と悲痛な想いを記している。
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■インスタでも多数アップ
ネット上でも、まとめサイトや個人ブログでは「インスタ映えスポット」「隠れスポット」「千と千尋の神隠しのモデル」と、数多くこの場所が紹介されている。
近場にある駐車できる場所の指定から、どのように撮影すればインスタ映えするかなど、親切丁寧に紹介されているものまで。インスタグラムで「#海へ続く線路」と検索するだけでも、この場所で撮影したであろう写真が多数アップされている状態だ。
もちろん、私有地であったことを知らなかった人もいるのだろうが、注意された際の対応やゴミをポイ捨てする行為も考えものだ。
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■「聖地巡礼」の経験者は…
しらべぇ編集部が全国20〜60代の男女1365名を対象に調査を行った結果「聖地巡礼をしたことがある」と答えたのは全体の10.3%。
性年代別で見てみると、20~30代の男性と50代男性が多いようだ。女性は50代だけ少し高め。子供の手が離れて、自由に使える時間が増えた世代なのだろうか。
聖地巡礼やロケ地巡りをする際は、その場所は誰でも足を踏み入れていい場所なのか、慎重になるべきだろう。今回のように、何気なく足を踏み入れた場所が私有地であり不法侵入になっていることもあるのだ。
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(文/しらべぇ編集部・長谷川 瞳)
対象:全国20代~60代の既婚男女1,365名(有効回答数)