インド仏教界1億5千万人を率いる日本人・佐々井秀嶺氏 密着同行記の著者に聞いた

インド仏教最高指導者・佐々井秀嶺氏の密着同行記『世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う』が上梓された。書籍に込められた願いとは。

2019/07/12 10:40



■仏教の聖地のために活動

御歳83歳になる佐々井氏は、現在ユネスコの世界遺産にも登録されている、仏跡第一の聖地「ブッタガヤの大菩提寺」をヒンドゥー教徒の管理から仏教徒の手に取り戻すべく、活動に心血を注いでいる。

白石:何度も自殺未遂をした佐々井さんですが、今は「まだ俺は死ねない」っておっしゃってて。それは、ブッタガヤをヒンドゥー教徒の管理から、仏教徒の手に取り戻したいからなんです。


その使命を背負って生きているから「まだ死ねない」。「人は誰でも使命がある。それを早く見つけられたほうがいい」と語る姿が、すごく印象に残っています。


日本の方はあまり関心がないかもしれませんが、佐々井さんは「日本の人にも奪還運動を応援してほしい」と思っているようなので、これを機に少しでも関心を持っていただけたら嬉しいです。


義理と人情を大切にする武士道精神を持ち、老体にムチ打って、インドのため、すべての人の幸せのため、満身創痍になりながらも闘い続ける男…佐々井秀嶺氏。

どんな困難にぶつかっても「わっはっは」と豪快に笑いとばし、果敢に挑戦し続ける佐々井氏の生き様や言葉が、きっと多くの人たちの指針となるにちがいない。この本を手に取り、人生に躓いた時、生き方に悩んだ時…そっと背中を押してもらってはいかがだろうか。


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白石あづさ


白石あづさ『世界が驚くニッポンのお坊さん 佐々井秀嶺、インドに笑う』(文芸春秋)

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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