舞台『刀剣乱舞』劇伴にも参加の新人シンガー・城所葵 今、歌謡曲を歌う理由
シンガーソングライター城所葵がメジャーデビュー! 令和の時代に「昭和の懐かしいメロディー」を歌い紡ぐ理由に迫る。
ピアノ・バイオリン・三味線・お琴を操り、演歌や歌謡曲といった懐かしいメロディーを歌い紡ぐシンガーソングライター・城所葵が、先月21日にメジャーデビューを発表した。
インディーズ時代には、舞台音楽『刀剣乱舞』に、コーラスと筝奏者として参加した経験も持っている城所に、しらべぇ取材班は、これまでの道のりや、デビューアルバムに込めた願い、今後の活動への意気込みなどを伺った。
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■これがスタートライン
シンガーソングライターとして活動を始めて6年あまりの城所は今年8月21日に、ついに悲願のメジャーデビューを果たした。心境を尋ねると、喜びの表情を浮かべながらも「まだ実感が湧きません」と謙虚に語る。
城所:お客さんをはじめ、友人からいただいた祝福のメッセージはすごく嬉しかったです。でも、正直まだまだメジャーデビューした実感が湧かなくて(笑)。
今は浮き足立つというよりは、偉大な先輩方が大勢いるメジャーという大海原に、小さな木の小舟で飛び出してきた気持ちです。デビューはゴールじゃなくてスタートラインだと思って、気持ちを引き締めつつ活動していきたいです。
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■漫画家を目指した過去も
幼少期からピアノやバイオリンを習っていたものの、漫画家を目指し名古屋芸術大学で絵を専攻していた城所。時を同じくして、女優にも憧れタレント養成所に通うなど、学生時代は興味のあるジャンルに幅広く挑戦していたという。
モデル・タレント・漫画家・地下アイドル活動など、異色の経歴を持っている城所だが、 シンガーソングライターとして本格的に活動したのは、2013年のこと。「お客さんに歌を届けたい」という強い想いがあったと笑顔を見せる。
城所: 地下アイドル時代は、年間約140本程度ライブをしていましたが、足を運んでくださる方は歌がメインというよりはアイドルとしての私を求めていて…。
少しずつ「歌を届けたい」「音楽と向き合った活動をしていきたい」という想いが強まって、アイドルを卒業する決断をしました。それまでは、事務所が仕事を探してくださり、スケジュールが組まれていたのが、突然まっさらになってしまって。
しかも、「シンガーソングライター=自分で曲を作って演奏」なのに、出演できるライブハウスも知らない、オリジナル曲もない、ピアノのコードも読めない…まさに無い無い尽くし(笑)。今思うと、この時が一番大変だったかもしれません。