舞台『刀剣乱舞』劇伴にも参加の新人シンガー・城所葵 今、歌謡曲を歌う理由
シンガーソングライター城所葵がメジャーデビュー! 令和の時代に「昭和の懐かしいメロディー」を歌い紡ぐ理由に迫る。
■代表曲となる力強い作品に
メジャーファーストアルバム「NEO歌謡コンチェルト【上巻】【下巻】」では、インディーズ時代と異なる、スタイルで楽曲を制作してきたと話す城所。一体どのような想いを込めてアルバムを制作したのだろうか。
城所:実は、これまでの私は病んでる時や寝込んでる時…体調が悪い時にしかメロディが浮かばなかったんです。だから、すごく暗い歌詞が出来上がってしまうことも多くて(笑)。
でも、今回は「NEO歌謡曲」ということで、自分の代表曲となる力強い作品を作りたいという想いで制作に挑みました。 短編集をイメージしていて、それぞれのアルバムに収録されている楽曲は一つひとつ主人公も世界観も違います。
歌謡曲なので、基本的にハッピーというよりは、情念・執念・激情などを描いているので、上巻・下巻共に内容はめちゃくちゃ濃いです。もしかしたら、上巻だけでお腹一杯になっちゃう人もいるかもしれません(笑)。
関連記事:小籔千豊、“東京の娘”との2ショット公開 「結婚式は必ず行くで」
■誰もが「誰かにとっての一番星」
「NEO歌謡コンチェルト」には、城所自身が作詞作曲の楽曲をはじめ、manzoが作編曲を手がけた楽曲4曲を含む、全10曲(上・下巻)が収録されている。中でも、とりわけ目を引くのが、日本を代表するアレンジャー安部潤が楽曲プロデュースした「シリウス〜一番星〜」。
どこか懐かしさを感じさせながらも、現代の感覚を詰め込んだポップでキャッチーなメロディに仕上がっており心地いい。城所自身も思入れの深い曲であり、多くの人に聴いてもらいたいと目を輝かせた。
城所:この楽曲は、とにかくサビが短かくて一瞬で終わっちゃう。でも、その一節が耳に残るよう、キャッチーなメロディを意識して作曲しました。
また、歌詞の中で「小さくていい 惨めでもいい 強がりでもいい 今は泣いていいよ」という言葉が登場するんですが、これは挫折して心が折れそうになっていた時の自分に向けたエールの言葉でもあるんです。
私自身、漫画家を目指したり地下アイドルをしたり…紆余曲折ありましたが、「誰かにとっての一番星になりたい」という気持ちを持ち続けて活動しています。
人生は決して平坦な道ばかりではないけれど希望や夢を持つことや、「一番星になりたいと願う気持ちを忘れないで」という想いを込めています。聴いてくださった人の心に何か響いて、そっと背中を押せたら嬉しいです。