必ず定時で帰る人は辞めそう? 社員育成テキストが波紋呼ぶ

「必ず定時で帰る人は『辞めそうサイン』を出している」というテキストが波紋を呼んでいる。

2019/09/21 08:20



■「『全ての人が辞めていきそう』ではない」

挙げられていた「辞めそうシグナル例」5つは、冒頭の2つのほか、「何を言っても素直に返事をする」「上司との対話が減る」「スッキリとした表情をしている」。

5つのシグナル例は、執筆者の世古詞一・サーバントコーチ代表取締役が実際に会社の現場であったとされる兆候をまとめたもの。「『全ての人が辞めていきそう』という意味ではない」と前置きしつつ、同社は説明をこう続ける。

「本コースで紹介している『辞めそうシグナル例』は、上司との関係が悪かったメンバーの態度が変化した例として、実際に見られる代表的な兆候を著者がまとめたものです」


「『必ず定時で帰るようになる』というのは、あくまでも上司側から見て、忙しい部署で熱心に業務に取り組み、ときには残業も行っていたメンバーが、急に毎日必ず定時で帰るようになると『辞める可能性が高い』ということを辞めそうなシグナル例の1つとしてあげており、『定時で帰る人は全て辞めそうである』という趣旨の解説ではありません」


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■定時内で帰れない社員をサポートする狙い

「定時で帰っていく」の前文には、定時内で仕事を終わらせられない社員へ向けて、解決の糸口の記述があると述べた。

「この前文には『メンバーの業務量を観察する』という項目があり、恒常的に所定時間内で業務をまっとうできていないメンバーがいる場合、業務内容を洗い出し、適切な業務量になるよう調整する必要があることを解説しています」


「本コースの学習内容はそれを未然に防ぐため『1on1ミーティング』を効果的に活用することを学習していただくものです」


同コースは2019年4月に開講。受講料は同社会員企業の社員は特別受講料1万6500円、非会員は1万8700円。売上部数は非公表。購入者の大半が企業の管理職層、管理職候補だとのことだった。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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