「高学年女子の髪をうかつに触るな」と教員が怒り 学校セクハラ対策には温度差も
教員の児童に対するセクハラに対して、同僚教員が怒りの声
■千葉県ではセクハラ調査を実施
一方で本格的なセクハラ対策に取り組んでいる千葉県。千葉県では、2004年から、公立学校の全児童・生徒、教職員(千葉市を除く)に対して、セクハラアンケートを行っている。
このアンケートを小学生から実施したことによって、児童・生徒・教職員のセクハラに対する意識が高まっているという。セクハラと感じ不快だったと回答した100人あたりの人数は、生徒児童全体で0.1人。
県立高校生徒では、「性的な話・冗談等を言われ、不快であった:0.06%」「必要以上に身体に触られ、不快であった:0.05%」「みんなの前で容姿を話題にされ、不快であった:0.04%」となっている。
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■セクハラ相談専用ダイヤル設置
同じくセクハラアンケートを行っている神奈川県。アンケートを始めたことによって、教職員、生徒ともに、セクハラに対する意識が向上。例えば、古典の授業で性的な話が出たときや部活の顧問の対応が不快だといった声があがってくるようになった。
また、被害を受けた児童・生徒からの相談に対応するための専用ダイヤルも設けている。リーフレットやチラシも作成し、スクールセクハラ防止に努めているとのこと。
各都道府県で、セクハラ対策に温度差がある状況に関して、文科省の児童生徒課は、「スクールセクハラという言葉を認識していない。学校でのセクハラ対策については、各都道府県に任せている」と述べた。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)