鏡は左右反対に見える理由は「頭がいい人ほど謎」 チコちゃんの解説が話題に
『チコちゃんに叱られる』で鏡の中自分が左右逆な理由を解説。その理由は「頭のいい人こそわからなくなる…?」
20日に放送された『チコちゃんに叱られる!!』(NHK)で扱われたテーマのひとつ「なぜ鏡は左右逆に見える?」が話題となっている。鏡に写った自分を見ると、上下は同じだが左右は反対に感じる。この原理について考えたことがあるだろうか。
■頭がいい人ほどわからなくなる謎
チコちゃんは「わからない」という驚き回答をした。解説してくれる番組なのに「わからない」とはどういった理由なのだろうか。古代の哲学者であるプラトンも研究を重ねたが、全くわからなかったようだ。つまり、2000年以上答えが分かっていない問題である。
鏡が左右逆に見える謎について「頭がいい人ほどわからなくなる」謎だと紹介した。「頭がいい人でしょうか?」とアオリを入れつつ解説をはじめた。
番組では、被験者に「右手を上げてもらい、それを鏡で写した」状態で、「鏡の中人物は左右どちらの手を上げているか」という質問を実施。
結果は22人中10人が左手と回答した。人によって全く捉え方が変わってしまうようだ。この現象について、心理学的に検証できていないという。
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■何を基準に左右を決める?
人は何を基準に左右を決めているのだろうか。専門家は「前後、上下という要素が揃ってはじめて左右が出てくる」と回答。
国語辞典によると「南を向いたとき、東にあたる方」となっている。当たり前だが、南を向いている時は南が前(お腹側)になり、足が下で頭が上となる。つまり、前後と上下が定まった状態となる。
鏡に写った自分は、縦と横は同じだが前後が違う。例えば、鏡に向いた自分は南を向いていると鏡の中の自分は北を向いた状態に。
左右を決める条件の前後が変わるため、左右が入れ替わったと感じるのである。しかし、車のバックミラーに映るウインカーは、鏡に写っているはずなのに左右そのままで読み取る。
シチュエーションによって、鏡の中に映るモノへの左右の解釈が変わってしまうことから「頭がいい人こそわからない」としたのだろう。番組では「個人で捉え方が違うため、わからない」と再度回答を提示し、テーマを締めた。
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■「わからない」
個人による解釈がバラバラになってしまうということは分かったが、ツイッターでは「謎が謎を呼んだ」「つまり…わからない」といった困惑の声が相次いだ。
物理的どう起こってるかわかる現象でも人の捉え方、つまり心理的な学問ではいい回答が存在しないという珍しいケースのようだ。わからなかったことを「わからない」と紹介し、謎を深めてくるのはチコちゃんならではだろう。
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(文/しらべぇ編集部・Aomi)