右も左も中国語… 1日限りの「レッドライトアップ」で東京タワーが中国に
東京タワーが1日限りのレッドライトアップ。点灯式に参加するも…。
「東京タワーが1日だけ赤く染まる」そんな情報を聞きつけ、しらべぇ編集部は24日夜、東京タワーへ。そこは、想像をはるかに超えて「中国」一色に染まっていたのだ。
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■どこもかしこも中国語
点灯式開始30分ほど前に東京タワーに到着したのだが…聞こえてくるのは中国語のみ。ボランティアスタッフも中国語で話しかけてくる。
右も左も、前も後ろも中国語で会話している状況に、「あれ、私は中国に迷い込んだのかな?」と不安になるほど。
現地で無料サンプリングしていたサントリー烏龍茶のお兄さんたちの日本語が、唯一に近い癒しだ。なんだこれすごい。
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■中国語メインの点灯式
そもそも、更なる日中友好関係の促進を目指して行われているもの。中国の旧暦における大晦日1月24日に、新年を祝って点灯しているのだ。
点灯式ももちろん中国語メイン。音楽とともに適当な感じで入ってくる来賓、それを囲むカメラやスマホを構えた人たち…日本ではなかなか見られない光景だ。
日本からは、来賓として山口那津男公明党代表や布村幸彦東京2020組織委員会常務理事らが登場。山口氏は「この赤い光が、日本で暮らす皆さんが故郷の人々に主節のお祝いの気持ちを送り届ける光、そして春節で日本に来た中国の方々をお迎えする光になる」と述べる。
さらに「私は今日、安倍総理大臣に『習近平国家主席をこの春是非ともお迎えするために、力を合わせて日本と中国が協調・協力しあって新しい時代を進んでいくことにすべきである』とお伝えしました」と日中関係への尽力をアピール。
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■ライトアップはきれいだけど…
いざ点灯のカウントダウンが始まると、ステージ前に一斉に集まる謎のカメラ集団。取材エリアは決まっているはずだよね!? とびっくりしてしまう。
フォトセッションも用意されていたはずだが行われず、点灯者以外の人もステージに上がり始める状態に。中国、すごい…という言葉しか出てこなくなる。
点灯式が終わるとステージ上では獅子舞が踊り、一気にお祭りムードに。会場から出るのも一苦労だ。
レッドライトアップ自体は赤く美しく、幻想的な雰囲気だったのだが…イベントは完全に中国人向け。1日限りのレッドライトアップ。その美しさを楽しむだけなら、ちょっと離れた場所がいいのかも。
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(取材・文/しらべぇ編集部・たつき あつこ)