「保育士の子供を1人も保育園に入園させなかった」は本当? 市は「統計的にあり得ない」
保育士が訴える岡山市の待機児童の実態とは…
厚生労働省によると、昨年4月1日時点での待機児童数は、前年から3,123人減少し全国で1万6,772人となり、調査開始以来最少となった。自治体ごとの状況を見ると、全国の約7割の自治体では待機児童がゼロ。
また、待機児童がいる442の自治体のうち、300人以上の待機児童を抱える自治体は前年から5減少し4自治体に、200人以上の自治体も前年から6減少し9自治体となった。
そんな中、岡山市の保育士の訴えが、SNS上で話題となっている。しらべぇ取材班は、岡山市から詳しく話を聞いた。
■「保育園落ちた! どうしよう」
SNS上には、「岡山市、保育士の子供を1人も保育園に入園させなかったみたい」 「保育園落ちた! どうしよう? ばあちゃんも3歳児もみなければならないとなると、私が潰れる」といった投稿が見られる。
また、「どうして、保育士の子供を落とすかなぁ? ジジババがいない保育士は現場に戻れない」とも記されている。この内容について、岡山市はどう考えているのだろうか。
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■「統計的に考えてあり得ない」
岡山市役所就園管理課は、この投稿を確認した上で、「保育士の子供を1人も保育園に入園させなかったということは、統計的に考えてあり得ない」と話す。
岡山市では、保育所等ごとの保育利用を希望する児童の総数が、当該保育所等ごとに設定された定員を超える場合、保育の必要性が高い児童から、利用調整を実施すると規定。