「保育士の子供を1人も保育園に入園させなかった」は本当? 市は「統計的にあり得ない」
保育士が訴える岡山市の待機児童の実態とは…
■点数の高い順に優先利用
利用調整については、算出した点数の高い児童から優先的に保育利用させるとしている。例えば、夫が月140時間以上の勤務を常態としている場合、基準点数が10点。妻も同じ状態の場合、同じく10点で、計20点。
岡山市の場合、保育所に入れるかどうかのボーダーラインが、現在21点前後となっているという。
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■基準点数に加算されることが…
例えば、保育士資格を持つ保護者が、保育に従事するために、自身が就労中又は就労(復職) 予定の市内の保育所等に、児童の入園を希望する場合、基準点数に10点加算。
上記以外で、保育士資格を持つ保護者が、保育に従事するために、市内の保育所等に就労中又は就労(復職)予定の場合 、5点加算される。なお、この加算は、岡山市在住で、岡山市の認可保育施設に勤務する場合に限定したものだ。
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■急ピッチで保育園を整備中
ただし、保育士の勤務形態が、1日2~3時間のパート勤務の場合は、加算点数を含めても20点前後となり、ボーダーに引っかかってくる可能性はあり得るという。
岡山市の昨年10月1日現在の待機児童は、386名で、急ピッチで保育園の整備を行っているが、年齢層によっては、定員数とのアンマッチがでている現状もあると話す。そのため、3つの園まで、希望を出せるなどの対策も実施している。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)