卒業式中止が花業界を直撃 農協は「どこまで影響がでるか予測できない」
新型コロナ感染拡大が、花業界に大きな打撃。花市場の今とは…
■3月はしっかり需要がある時期
バラの出荷量第一位、カーネーションの出荷量第二位を誇る愛知県。
JAあいち経済連花き課担当者は、「3月は、卒業式や歓送迎会シーズンで、また春の彼岸もあるため、もともとは需要がしっかりある時期だ」と話す。
しかし、卒業式や謝恩会が中止となり、ブライダルが延期、中止に追い込まれている。通常コンサートやイベント会場には、多数の花が並ぶが、これも自粛・中止。故・野村克也氏の本葬儀も3月16日に予定されていたが、延期になった。
葬儀の参列者も、新型コロナ感染の不安から、少なくなっている現状もある。
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■影響が全国に及んでいるため…
花き課担当者は、「東日本大震災のときも、同じ状況だったが、あの当時は東日本を中心に影響が発生していた。しかし、今回は影響が全国に及ぶ」と語る。
「栽培は止められないし、飾る場所がなければ買わない悪循環になってしまう」とし、「どこまで影響がでるか予測できずに、農家の経営も心配」と話す。
新型コロナの影響で、殺気立っているニッポン。花を部屋に飾って、心を安らげることも、また必要かも知れない。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)