DeNAドラ2・坂本裕哉、ルーキーイヤーからの活躍を約束 「流れを止めない」
DeNAの新人・坂本裕哉投手がしらべぇの単独インタビューに応じた。
「『東二世』と言われても、もとからプレッシャーはないんです。他の人と同じ土俵でやっていると思っていて、キャリアは関係ないです。自分らしく、目標に向かって頑張っていきたいと思います」
2019年のドラフト会議にて、横浜DeNAベイスターズから2位指名を受け新人左腕が入団した。立命館大を今春卒業する、坂本裕哉投手だ。2018年シーズンにDeNAベイスターズで11勝を挙げ、新人王を獲得した東克樹投手は大学時代の2つ上の直属の先輩に当たる。
周囲からの期待・プレッシャーに押しつぶされない、強心臓ルーキーの素顔に迫った。
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■尊敬しているのは「東さん」
新人左腕は年明けからすでに、プロで活躍している自分の未来像を思い描いていた。
1月8日、神奈川・横須賀で始まった新人合同自主トレ。練習後、「大卒ルーキーが活躍している流れがあるので、止めたくない」と目標に掲げていたが、尊敬している投手に、先輩の名前を挙げたのだった。
「大学時代、間近で見てきた直属の先輩の東さんは新人王。影響を受けたところはたくさん。チェンジアップは直接教わったり、参考にしているフォームもあります。
東さんが4年のとき、寮の部屋が同じでした。すごく昼寝する人で、僕は今まで昼寝するような生活じゃなかったんですが、(それに習って)よくするようになりました。今でも、最低7時間、多くて8時間半は寝るようにしていますし、夜ふかしもしないように心がけています」
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■大学時代の勝負メシ
食生活にも気を遣う。4年の春季リーグ時には5勝・防御率0.84をマークし、チームを優勝に導いた。当時、炭水化物を取らないようにしながらも、体重を増やすといった身体づくりに励み、現在も意識していると話す。
「(球団の)寮の食事はバランスが良く、美味しい。いっぱい食べられて良い食生活を送れています。シーズン開始までに体重はさらに2キロ増やしたい。筋肉量もほしいです」
だが時にはガス抜きも。大学時代、週に1度は通うほどハマったラーメン屋があった。「天骨庵慶心」(京都市北区)だという。
「大学の寮の近くです。ラーメンと台湾まぜそばの2種類しかないんですが、とにかくラーメンが好きでした。こってり、ドロドロ系で美味しくてクリーミー。替え玉はせず、唐揚げセットでよく頼んでいました。大将とも仲が良くて、大事な登板の前に行く勝負メシでもありました」
DeNAの本拠地・横浜は全国有数のラーメン街。だが「こっち(神奈川)に来てからはラーメン禁止にしています。無駄な炭水化物・脂分を取らないように」と注意を払っている。
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■登場曲「赤西仁」
試合中、選手が登板、打席に立つと音楽が球場内に鳴り響く。選手にとってはモチベーションを高め、ファンも楽しめる「登場曲」だ。坂本は、バスの移動中などによく聴いていた音楽を「登場曲にしようと思います」と笑顔を見せる。
「周りにはそんなにいないですけど、赤西仁さんが好き。登場曲にしようとしているのは、『Hey What’s Up?』。よく聴いていて、テンション上がりますし、聴いてリラックスしたりしていました」
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■対戦したい相手は…
「(プロは)すごい人ばかりだと思うので、特別この人と対戦してみたいというのはないですけど、あえて言うなら、(在学中に)一個上の辰己(涼介。現:東北楽天ゴールデンイーグルス)さんと勝負してみたいです。同じ寮生で、いろいろ仲良くさせてもらったかたでもあります」。
かつてのチームメイトも、プロの世界ではライバル。強心臓ルーキーの挑戦が、ここに始まる。
さかもと・ゆうや
1997年7月28日生まれ 福岡県出身 福岡大附属大濠高ー立命館大ー横浜DeNAベイスターズ
左投げ・左打ち 180センチ・85キロ
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部 撮影/キモカメコ佐藤)