石川県・公立小松大学の授業開始が物議 大学は「感染拡大防止へ万全の策を講じている」

新型コロナ感染拡大の中、石川県知事の発言と大学授業開始が波紋を呼ぶ。その背景とは…

2020/04/11 08:20



■感染拡大防止を徹底

講義を受ける際には、全員にマスクの着用を義務付けており、マスクがない学生には、大学側が配布している。登校時には、体温の報告を義務付けており、測っていない学生はその場で検温。熱がある場合は、帰宅指示を出すという。

小松大学
(写真提供 公立小松大学)

また、大学は、10日に次亜塩素酸水の50mミニボトルを教職員・学生全員に配布し、手指の消毒も徹底させるとのこと。前後左右の学生同士の距離にも注意する。

なお、履修登録が確定する来週からは、随時オンラインでの授業も開始する予定。ただ、地方の公立大学ならではの悩みがあるという。


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■全員のオンライン授業は困難

小松大学は、学生の6割が通学生で、残りの4割が下宿生。公立大学ということもあり、経済的に苦しい学生も多いという。新型コロナの影響で、アルバイトもままならない現状がある。

小松大学
(写真提供 公立小松大学)

そんな中で、学生にインターネット環境を整備させることは、なかなか難しい状況だと話す。大学側は、3割から4割の学生が、wi-fi環境が整っていないと予測している。

そのため、自宅でwi-fi環境を維持することが困難な学生に対しては、大学で講義を実施する。オンラインでの授業も同時に実施することで、大学にやってくる学生を絞り、密集環境を避ける目的もある。

最後に、千葉氏は、「レポートなども、もちろん併用するが、『教育の質』を確保するためには、どうしても授業が必要になってくる。感染拡大防止のための万全の策を講じながら、進めていきたい」と述べた。

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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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