話題の香川県庁、共有パソコン行方不明で再び炎上 発覚から1ヶ月も被害届出さず
今話題の香川県庁でまた問題勃発。今度はパソコンのずさんな管理体制が明らかに…
香川県ネット・ゲーム依存症条例のパブリックコメントに対して、疑いの目が向けられている香川県庁。先日は、IPアドレスが同一の理由を取材した。今度は、香川県庁営繕課の共有パソコン1台が行方不明になっていることが、発覚。
しらべぇ取材班は、営繕課から詳しく話を聞いた。
■営繕課内の共有パソコンが行方不明
営繕課によると、3月17日に備品の照合検査を行った際、職員から共有パソコン1台(取得価格298,252円)が見当たらないとの報告があった。そこで、当該パソコンを主に使用していた職員に聞き取りを行うとともに捜索をしたが、現在までに見つかっていないという。
当該パソコンには、県有施設(県庁東館、県営野球場、新県立体育館)の工事の検討データ(CADデータ)が保存されていたが、個人情報は保存されていなかった。
行方不明のパソコンは、他の共有パソコン2台とともに執務室内のキャビネット上に設置し、必要な場合に職員の自席に持ち運んで使用していた。パソコンが設置されている場所には、職員しか立ち入ることができない。
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■未だに被害届を出さない理由とは
営繕課課長によると、このパソコンが最後に使用されたのが昨年の11月末。それ以降、いつ失くなったかも分からないという。半年ごとに行っている点検で初めて今回の紛失を確認したとのこと。
営繕課職員30人全員から聞き取りを行ったが、すべての職員が「持ち出していない」と証言しているという。警察には相談しているそうだが、被害届は未だに出していない状態。
その理由について、「パソコンが外部に持ち出されたかどうか分からないため」と述べた。なお、営繕課内に防犯カメラは設置されていない。
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■またツイッターで炎上騒動に
ツイッター上では、「共有パソコンの紛失」がトレンド入りし、17日朝から、県庁のホームページがダウンする事態に陥った。また、「パブコメがこのパソコンから大量に送信されていたため、その証拠を隠滅するための工作なのではないか」という声もあがっている。
この意見について、課長は、「もちろんそんなことはないが、それを否定する証拠もない」と語った。今後、被害届を出すかどうかについては、「早急に検討したい」と答えるのみ。
なお、行方不明のパソコンには指紋認証システムはついておらず、パスワードが設定されているのみとのことだ。
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(文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)