小池都知事、役所に人が殺到した理由知り激怒 「放置していたツケ」

小池百合子都知事が、特別定額給付金の申請をめぐり、「密」が生じていることにマイナンバーカードの問題点を指摘した。

2020/05/08 17:20

小池百合子都知事

新型コロナウイルス感染拡大を受け、国民一律に給付される10万円の特別定額給付金。郵送申請と、マイナンバーカードを使ったオンライン申請があるが、都内の区役所ではマイナンバーカードの暗証番号を忘れた人が大行列をなし、「3密」の原因を作っていることから物議を醸している。

小池百合子都知事は8日の会見で、「マイナンバーのどこに問題があるのか、(今回のことで)如実に出てきたのでは。ある意味長年放置していたツケでもある」と、政府がマイナンバーカードの問題に対し、真摯に向き合ってこなかった問題点を指摘し、怒りをあらわにした。



 

■「コロナとの戦いで見えた問題点」

マイナンバーカードの暗証番号の再設定は、自治体の窓口でのみ行えるとあり、各自治体窓口では手続きを求める長蛇の列が発生。練馬区では3時間待ちになった日もあるという。

小池都知事は、「申請をする人は生活に切羽詰まっていて、1日でも早く受け取ろうとしている。マイナンバーは、構想に時間をかけた割には、未だに普及率が低い。コロナとの戦いで見えてきた問題点ではないか。(各自治体は)整理番号を配布するなど、工夫してほしい」と語った。


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■営業再開したパチンコ店は24店舗

会見内では、休業要請に応じないパチンコ店についても指摘。GWが明けた7日、都内で24店舗の営業再開を確認したことを明かし、改めて休業要請を促した。

このうち5店舗が要請に応じたが、残りの店舗が応じなかったことから、「都職員らが中心になるも、場合によっては主税局担当者を引き連れていくことも可能かと考えている」と次の一手についても言及した。


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■都の出口戦略は…

東京や大阪の感染者数は、ここにきて減少傾向にある。社会経済活動の再開に向け、休業要請解除などの「出口戦略」に次なる焦点が集まるが、大阪府は独自モデルを発表するなど、各自治体ごとに策定に向けた動きが始まっている。

それについて問われた小池都知事はと、「出口戦略というと(感染問題を)クリアしたような雰囲気があるが、感染者は発生し続けている。あまり出口戦略という言葉そのものは使わないが、いくつかのフェーズがあるので、それに向けたロードマップを示したい」と述べた。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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