感染対策ビニールシートを「設置してはダメな場所」 東京消防庁が注意喚起
感染症対策として店舗や受付窓口等で使用されているビニールカーテン。設置場所には注意が必要だ
緊急事態宣言が全面解除となり、「新しい生活様式」のもと、徐々に経済活動が再開されている。
従業員と客が対面するレジや受付窓口などでは、飛沫を防ぐためのビニールカーテンが設置されているが、設置する場所や管理方法には注意が必要だ。
■白熱灯のような照明器具付くは危険
東京消防庁では、感染症対策としてビニールシートを設置する際に注意すべきポイントについて、公式ページにて注意喚起を行なっている。
同庁によると、店舗や受付窓口などにビニールシートを設置する場合、火気の近くはNG、白熱灯のような照明器具からは必ず距離を取って設置するよう注意してほしいという。
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■消防用設備も要確認
また、設置するにあたっては、消防用設備などの障害になっていないか、必ず確認してほしい。同庁によると「スプリンクラーヘッドなどの消防用設備等の近くに設置すると、火災が発生した際に、有効に作動しないおそれがあります」という。
命を守るための感染症対策のせいで、命を落としてしまっては元も子もない。
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■「消毒用アルコール」も要注意
また、感染症対策としてマスクと並んで重宝されている「消毒用アルコール」も、使い方や保管方法を誤ると大変危険であると、同庁は注意喚起している。
「危険物」に該当する消毒用アルコールは、火気の近くで使用すると引火等の危険があり、同庁では、アルコール消毒液で手指の消毒を行なった後、タバコに火を点けようとしたところ、手に引火してしまう実証映像も公開。
正しく使えば心強いアイテムたちだが、その性質や取り扱う際の危険性を十分理解しておくことも重要だ。
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(文/しらべぇ編集部・衣笠 あい)