コロナで混乱する教育現場と「小1プロブレム」 親と教員の本音は…
保育施設と小学校のギャップに苦しむ「小1プロブレム」。コロナ禍で授業開始が遅れた現・小学1年生への影響とは…。
保育施設から進級し、小学校に入学する際に大きな壁となる「小1プロブレム」。はたして、今年の新1年生にはどのような影響があるのだろうか。
■「小1プロブレム」とは
小学校へ入学したばかりの1年生が、授業中に椅子に座っていられなかったり、集団行動が取れないなど、小学校の生活になかなか馴染めない状態のことを「小1プロブレム」という。
一般的に「小1プロブレムの解消」は、低学年の教育課程の一環として組み込まれているもの。しかしながら、現在は新型コロナウイルスの影響で、授業日程を含むカリキュラムが大きく後ろ倒しになってしまっている。
そのため「授業内容を詰め込まざるを得ない」などの特殊な事情が発生してしまい、「小1プロブレム解消」の経過にも変化が生じているようだ。
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■子を持つ親に話を聞くと
該当学年の子を持つ親は、登校が遅れたことに対しどのような意見を持っているのだろうか。記者(私)は今年小学校に入学した子供をもつ30代の女性に話を聞いた。
取材に応じてくれた女性は、最近の子供の様子について「新しい友達ができたためか、ずっとソワソワしてる感じです。母親としては、友達ができることは嬉しいんですけどね…」とコメント。
続けて「子供は急に小学生にはなれないと思うんですよ。まだまだ幼稚園生気分が抜けてないから正直心配です」と不安を漏らした。